アスキースマホ総研 第11回

新iPhoneの魅力と料金と価格を、スマホ総研がまとめて解説！

iPhone 5cは質感、実際の価格とも
明らかに廉価版にあらず

ドロイド　じゃあ、もう1台のiPhone 5c。リリース前は廉価版ということでしたが、実際にフタを開けてみるとそうとは言いがたいモデルでしたね。ネットワークもiPhone 5sとiPhone 5cは同じ周波数のLTEをサポートしています。その点で、CPUやディスプレーが同じでも、iPhone 5cはiPhone 5より性能が上と言えそうです。

5色のカラバリのiPhone 5c

カリー　アップルの説明員の方は「これはただの廉価版だと思われるかもしれないんですが、そうじゃないんです」って強調してました。プラスチックとはいえ、見た目と裏腹に手に持つとがっしりしています。指で押してもあまりヘコまなくて、内側が補強してあるのが感じられました。

純粋なデザインだけならiPhone 5cと思いつつ、仕事との兼ね合いなどからiPhone 5sを購入予定のドロイドさん

スピーディー　その代わり、iPhone 5の112gなのに対し、132gとちょっと重いんですけどね。

カリー　そこは好き嫌いもあるかもしれません。あと背面に指紋が目立つのが少々気にはなります。

ドロイド　5色のカラバリもいいですよね。指紋認証とCPUがパワフルなのもあって、自分も買うならiPhone 5sなんですが、デザインだけならiPhone 5cを選択したい気も……。8月の予想では、新興国市場向けにもう少し安価な価格設定なのかなと思ったのですが、そもそも価格差も小さいし、廉価版ではまったくなかったです。狙うユーザー層が違うだけというか。

auの800MHz帯によるLTEネットワークに対応
ネットワーク面ではauがまずはリードか

スピーディー　あとネットワークでは、予想通り、auの800MHz帯のLTEネットワークに対応してきた。

ドロイド　普段auのAndroidスマホで、800MHz帯のLTEネットワークを利用しているから、間違いなく大きなポイントとなると思う。都心部で移動している限り、auのAndroidスマホはほぼ常時LTEで接続するくらい。でも、iPhoneユーザーが増えてくると混雑が進む可能性もあって、将来的なことは何とも言えないけど。

ケータイで有利な、いわゆる“プラチナバンド”のLTEでほぼ全国をカバーしているのは現状auだけだ

カリー　下の表を見ると、ドコモの800MHzと1.8GHz、ソフトバンクの900MHzも対応しているとのことですが。

ドロイド　ドコモはXiでのメインは2.1GHzで、これが若干混雑が進んでいます。でも、今後は都心部などで800MHzや1.8GHzのネットワークにも力を入れてくるかもしれない。ソフトバンクはTD-LTE互換の「SoftBank 4G」が新iPhoneでサポートされなかったのが残念。900MHzのLTEにもiPhone 5s／5cは対応しているとはいえ、現状使える周波数の幅が限定的なので、この周波数でLTEを本格展開するのは来春以降だとか。しばらくはauが有利なんじゃないかと予想するけど、ネットワークはナマモノでどんどん変わっていくからなあ。

各社が提供しているLTEの周波数と
新iPhoneの関係表

		ドコモ	au	ソフトバンク
FD-LTE	2.1GHz（バンド1）	○	○	○
	1.8GHz（バンド3）	今秋予定	―	○※1
	1.5GHz（バンド11）	―	×	―
	1.5GHz（バンド21）	×	―	―
	900MHz（バンド8）	―	―	来春以降
	800MHz（バンド18）	―	○	―
	800MHz（バンド19）	○	―	―
TD-LTE	2.5GHz（バンド41）	―	×（UQが10月開始）	×※2

^{「○」は利用できる周波数。「×」はキャリアでは提供されているが、iPhone側が対応していない周波数。「―」はそもそもそのキャリアでは提供されていない周波数。
※1：イー・モバイルのネットワークを利用。
※2：WCPのネットワークを利用。}

スピーディー　現時点で発表されている内容をベースにした、予想のおさらいはこんなもんですかね。128GBモデルが登場しなかったこと以外はかなり当たってますね。

ドロイド　意外な発表はあまり無かったという言い方もできるかな。じゃあ、次は各社から発表された料金と端末価格を見ていこう。