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最も標的になりやすい国は? 蔓延するAndroidに対する脅威

2013年09月04日 20時44分更新

文● McAfee

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 Androidは近年、最も人気の高いモバイルプラットフォームとして急速に普及し、新規に参入した開発者が斬新なアプリケーションによって自分の開発スキルを誇示できる市場が拡大しています。しかし、すべての開発者が善良な意図で開発を行っているとは限りません。なかにはAndroidの人気につけ込んで不正なアプリケーションを開発する人もいます。このブログでは、2013年の最も重要な脅威と最も標的になりやすい国をご紹介します。

 2013年各月のトップ10の検出サンプルには、正規のアプリケーションを偽装する、感染したデバイスから情報を盗み取る、勝手にプレミアムSMS(情報料が課金されるSMSサービス)メッセージを送信する、感染したデバイスからルート権限の奪取を試みる、不正なアドウェアを表示するといった詐欺プログラムが含まれています。

 今年の1月には、100か国以上のユーザーがこれらの脅威のうちの少なくとも1つに感染していました。それ以来、被害が発見された国の数は増え続けており、さらにはObadのような新しく、より複雑なマルウェアも発見されています。国ごとの感染数は毎月変化する可能性がありますが、下の円グラフからわかるように、被害が多い上位国はほぼ決まっています。

 Androidマルウェアについても同様のことが言えます。最も古株のウイルスの1つでありながら、依然として勢いが衰えないマルウェアファミリーはFakeInstallerです。これは、ロシアをはじめとする旧ソ連共和国で最も広く蔓延しているファミリーの1つです。また、トロイの木馬化されたアプリケーションとして感染し、機密情報を盗み取るGinMasterファミリーが中国で猛威をふるっています。

 その他の脅威としては、FakeRunやAdwoLeakerなどのアドウェアモジュールがあり、米国、インドおよび日本で多くの感染が確認されています。

 さらに、広く蔓延しているAndroidに対する脅威には、勝手にプレミアムSMSメッセージを送信するマルウェアがあります。これらのマルウェアは、FakeInstallerのようにゲームやアプリのインストーラーを偽装するケースは多くありませんが、壁紙アプリやバッテリー・セーバー・アプリのように見せかけて被害者からお金を巻き上げることがあります。この種の脅威は世界中に存在しますが、特に米国、スペイン、英国、シンガポール、中国、香港、日本、台湾で目立ちます。

 しかし、この記事に自分の国が含まれていないから安全だとは思わないでください。私たちはどの国からも1つ以上の脅威を発見しています。安易に自分の知らないサイトからアプリケーションをダウンロードしたりせず、これらの脅威からデバイスを保護するためには必ず信頼できるモバイル・セキュリティ・ソリューションをインストールしてください。

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※この記事は、McAfeeの運営しているブログから、注目のエントリーを編集部でピックアップし、転載しているものです。

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