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末岡洋子の海外モバイルビジネス最新情勢 ― 第86回

注目株の中国スマホメーカーXiaomiにグーグル幹部が移籍(+ゴシップ)

2013年09月04日 11時00分更新

文● 末岡洋子

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 2013年は第3のOSがスマートフォン市場を盛り上げてくれると期待していたが、端末ベンダーにも新しい名前が出ている。8月は中国の新参ベンダーXiaomi Techが関連するニュースが目についた。中でも8月29日に主要メディアの見出しを飾ったのが、Googleからの幹部引き入れ。今後、中国以外の市場への展開が期待される。

評価額はBlackBerryを超えて100億ドル
Xiaomiとは一体どんなメーカー?

 8月後半に中国・北京を訪問する機会があった。1年半ぶりの北京だったのだが、驚いたのはスマートフォンの普及。直前までいた西欧と比べると、北京の方がタッチスマートフォンの普及は高いと感じた。多くは背中にリンゴマークが付いたスマートフォンだったが、ときどき「MI」というロゴの入った端末を見かけた。このMIこそ、Xiaomi(小米、シャオミ)のスマートフォンだ。

Xiaomiのスマートフォンは“安物”ではなく、ハイエンドクラスのみをリリースしている。アップルを意識した派手な発表会なども特徴的だ

 Xiaomiは2011年夏に初のAndroidスマートフォン「Xiaomi Mi」でモバイル事業に参入した新しい企業だ。端末はハイエンドでほぼ一貫しており、機種数は多くない。

 Webからの直販のみという販売形式も独自だ。ライセンスコストなどスマートフォン開発の障壁を低くしてくれるAndroidを利用する端末ベンダーは中国で数あれど、Xiaomiは創業2年目にしてその中で頭一つ抜けた感がある。

 というのも、2年目ながら2012年の売上は132億7000元(約2151億8900万円)、さらには2013年前半(1~6月)だけですでに2012年通年の売上に達しているという。台数も同様で、2012年の販売台数は719万台、2013年は倍以上の1500万台に達すると予想されている。2013年は中国国外にも展開を開始、4月より台湾と香港市場でも提供している。

 2013年春に発表した最新のフラッグシップ「Xiaomi Mi 2s」は、1.7GHz動作のクアッドコアSnapdragonを搭載、OSはAndroid 4.2べースの同社独自ROM「MIUI v5」。4.3型でHD解像度のIPS液晶を搭載し、カメラは13メガピクセル(32GB版)と、AppleやSamsungのフラッグシップに劣らぬスペックだ。なお、同社はFoxconnに製造を委託している。

MIUIの見た目はAndroidをベースに、iOS的な見た目も加わっている

 8月には1000元を切る(799元、約1万3000円)の「Red Rice」も登場した。低価格ながらスペックは高く、1.5GHz動作のクアッドコアプロセッサ、4.7型のIPS液晶/8メガピクセルカメラを持ち、OSはMIUI v5を採用した。スウェーデンDiracのHiFi音声システムなども特徴とする。Red Riceは90秒で10万台ペースで売れたという。

 ハイエンドがメインという市場のポジションからも、XiaomiはAppleと対比されることが多いようだ。China Dailyによると、2013年第2四半期は中国市場でAppleを上回る台数を販売したという。台湾のあるキャリアでは、SamsungとHTCのフラッグシップに次いで3番目なのだという。Wall Street Journalによると、中国のスマホ市場でのXiaomiのシェアは2.5%とのこと。上位はSamsung(18.6%)、Lenovo(12.4%)、Apple(4.6%)などとなっている。

 このような勢いもあり、8月後半には同社の評価額は100億ドルを超えた。これは、身売りを含めて将来を模索中のカナダBlackBerryを上回る額であることも話題となった。

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