数多くのモバイルノートPCの中でも、ヘビーな使い方をするユーザーに根強い人気があるThinkPad Xシリーズ。IT系メディア業界でもユーザーが大変多い本シリーズだが、ついに7月にHaswell搭載の「ThinkPad X240s」が日本国内でリリースされた。
フルHDモデルも年末に登場予定
X200sユーザーの筆者にとっては待望の1台
ThinkPad Xシリーズの中でも、X200、X201、X220、X230と進化を続けてきたX200シリーズ。その最新となるX240sにおける大きな話題が、フルHD液晶(1920×1080ドット)搭載モデルの年末リリースが予告されている点だ。
過去のX200s/X201sでは1440×900ドットの解像度を持つモデルが提供されていたが、その後のモデルではHD解像度(1366×768ドット)止まりであり、X200s/X201sユーザーの中には買い換えを踏みとどまっていた人も多いはず。実は本稿の筆者もその1人である。今回テストしたモデルはHD液晶モデルだが、フルHDモデルへの期待も含めて見ていくことにしたい。
今回のテスト機(20AJ-0022JP)のスペックは本ページ下の表の通り。定格1.8GHz動作(ターボ・ブースト時は最大3GHz)のCore i7-4500Uを搭載し、メモリーは8GB。ストレージは128GBのSSDで、OSはWindows 8 Pro。現状のX240sは直販モデルでもWindows 7は選択できない。
ThinkPadではおなじみの保守マニュアルを見ると、裏ブタ全体を外すことで、メモリーや2.5インチSSD(HDD)の交換は可能だが、メモリースロットは1つ(最大8GB)。また、バッテリーは内部に2つ内蔵されており、原則としてユーザーによる交換には対応していない。なお、バッテリー駆動時間は仕様によって異なるが、約9.6~11.8時間となっている。
ハードの外観で真っ先に気づくのがその薄さ。X240sはUltrabookの扱いになるだけあって17.7mmまで薄型化されており、X230の19~33.6mmより断然薄い。
それでいて端子類に不足はなく、D-sub15ピンを備えているほか、有線LAN、USB 3.0×2、SDメモリーカードスロット、Mini-DisplayPortが用意されている。ビジネス用途にも安心だ。
ThinkPad X240s(20AJ0022JP)の主な仕様 | |
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CPU | Core i7-4500U(1.8GHz) |
メモリー | 8GB |
グラフィックス | CPU内蔵 |
ディスプレー | 12.5型ワイド 1366×768ドット |
ストレージ | SSD 128GB |
無線通信機能 | IEEE 802.11a/b/g/n、Bluetooth 4.0 |
インターフェース | USB 3.0×1、Powered USB 3.0×1、mini DisplayPort、D-sub15ピン、メディアカード・リーダーなど |
サイズ | 幅305.5×奥行き208.5×高さ17.7mm |
質量 | 約1.34kg |
OS | Windows 8 Pro |
価格(直販価格) | 21万3150円 |