読んだら買いそうになる!?　お買い得品発掘情報 第8回

WQHD液晶＋ビデオカードのお買い得は!?　自作パーツを発掘

　前回はストレージ、前々回はマザーボードと自作PCの主要パーツを取り上げてきたが、今回はそのほかのPCパーツのお買い得品を探ってみる。

　ただ、最近の傾向として極端なお買い得品は少なくなり、相場や流行に沿った値付けが行なわれている物がほとんどなのが残念。しかし、その中でも、お買い得品をなんとか探してみた。

2560×1440ドットの高精細モニターが5万円台で！
ASUS「PB278Q」

ASUS「PB278Q」

　今、注目の製品と言えば、WQHD（2560×1440ドット）の高精細な液晶モニター。フルHDと呼ばれる1920×1080ドットは当たり前すぎる。しかもタブレットの高精細化が進んでいるのだから、PCも高精細化が進んで当然だ。

　タブレットの高精細化は文字や写真の滑らかな表示が主だが、PC用モニターとなると画面サイズも大きいので一覧性が向上する。Excelの大きな表だって一度に見渡せる範囲が多くなり、作業が効率化する。

　ウェブサイトの情報を参考にしながら文章やデータを作成するということも1枚の画面で完結する。マルチモニターという方法もあるが、1枚の大画面の快適さには及ばない。

　WQHDモニターで今お買い得なのは、特集でも扱っているように27型だ。市場で最安値を付ける機種はASUSの「PB278Q」で5万1000円前後からとなる。

　なお、市場にはPB278Qが採用する「PLS液晶パネル」以外に、「IPS液晶パネル」を採用する製品もある。両者は見た目の特性は大きく変わらず、販売店のデモ機で見ても違いはわからないが、発色や視野角など気になる点があるなら店頭で確認したほうがいいだろう。

　接続コネクターも注意だ。この解像度になるとデュアルリンクDVIかDisplayPortでしか接続できないが、PC側の対応もあるのでそのどちらの端子も備わっているほうがいい。

　実売5万円台はこのPB278Qのほか、サムスン、LG、iiyama、hp、DELLのモニターが揃っているが、上述のIPS／PLSの液晶方式の違いのほか、多少スペックが異なる。今回PB278Qを選んだのは、ほかの製品よりも安いことと、唯一のスピーカー内蔵モデルだったからだが、画質を重視するなら店頭で見比べてみよう。

ASUS PB278Q

• 画面サイズ：27型ワイド
• 視野角：水平／垂直ともに178度
• 最大輝度：300cd/m²
• コントラスト比：8000万：1
• 応答速度：5ms
• 入力端子：DisplayPort×1、HDMI×1、DVI-D×1、D-Sub（15ピン）×1
• 紹介ページ

動画エンコや高精細モニター利用ならビデオカード
1万円ちょっとで入手できるASUS「GTX650-E-1GD5」

ASUS「GTX650-E-1GD5」

　内蔵グラフィックスの高性能化により、今やビデオカードを搭載する場面は少なくなったように思える。しかし、WQHD高精細モニターの登場や、動画のエンコードにGPGPU技術が有利だったりと、人によってはビデオカードはまだまだ必要だ。

　そこで、WQHDに対応し、しかもGPGPUに対応するビデオカードとなるとやはり1万円程度は見込んでおく必要がある。まず、GPGPUを重視するならNVIDIA GeForceを選ぶのが現時点では無難。性能と価格を考慮すると「GeForce GTX 650」を搭載した製品がいいだろう。

　今回選んだのはASUSの「GTX650-E-1GD5」。補助電源不要をうたう製品で、価格は1万円を少し超える程度。パフォーマンスがアップするオーバークロック仕様なのだが、補助電源を使うほど電力を消費しないということで、電源の心配は少ない。

　出力はデュアルリンクDVI-Dがあるため、2560×1600ドットまで表示可能。ちなみにDisplayPortは装備していない。

　もし、DisplayPortにこだわるならNVIDIAではなくAMDの「Radeon HD 7750」も検討してみたい。GPGPUの対応という面で違いがあるが、GeForce GTX 650搭載製品に比べて安く、DisplayPortに対応する製品が多い。

ASUS GTX650-E-1GD5

• コアクロック：1071MHz（定格1058MHz）
• ビデオメモリー：GDDR5 1GB
• 最大解像度（デジタル）：2560×1600ドット
• 最大解像度（アナログ）：2048×1536ドット
• 最大消費電力：75W
• 出力端子：HDMI×1、DVI-D×1、D-Sub（15ピン）×1
• 紹介ページ