セットアップはよくあるAndroidデバイスと同じ
購入ユーザーの行なうべき初期設定はAndroid系のスマホなどの知識のある両親にとっては、特別にトラブルがない限り、比較的簡単なモノだろう。最初の作業は、お決まりの国設定や、使用言語の設定、通信環境としてのWi-Fiの設定だ。
筆者の場合、Wi-Fiの設定時、ルーターのパスワードを入力するときに、なぜかソフトウエア・キーボードが、メニュー上の「接続ボタン」と重なり、指先で押すことができずに多少トラブったが、何とか無事にWi-Fiの接続が終わった。
Wi-Fi設定が終わると、スマホでもよくあることだが、「OTA」(Over The Air:無線によるアップグレード)でのMEEP! のファームウェアアップデードがはじまった。すべてのアップグレードが終わると、MEEP!は再起動し、非常に特徴的かつシンプルな起動画面を表示して、ユーザーの指示待ちとなる。
ポータルサイトできめ細かい
ペアレンタルコントロールを実現
MEEP!の最大の特徴は、すべてのMEEP!クライアントのネット接続の環境を「MEEP! Together」と呼ばれる一種の“ポータルサイト”を介してほぼ完璧に管理する運営体制だ。MEEP! Together(以降ポータルと呼ぶ)は、「OSGD」(オレゴン・サイエンティフィック・グローバル・ディストリビューション・リミテッド)が運営する。
MEEP!はそのユーザーとしての主役である子供(ミーパー)が実際に使用する前に、保護者(ボス)が、ポータルサイトにアクセスして、ミーパーがMEEP!を使用できる範囲を詳細に事前設定し、同時にミーパーの動きをある程度監視できる“ネット危険時代”の救世主的な仕組み(ペアレンタルコントロール)を採用する。
最先端のネット状況やハードウエアの進化についていけず、一部のメディアや自称識者の発信する“ネットは危険”という話をそのまま鵜呑みにしてしまいがちな保護者にとっては、この上ない便利なシステムにも思えるが、どうだろうか?。
保護者によるポータルの設定は、MEEP!本体からもできるが、筆者の場合、運が悪かったのかどうも動作が不安定で、実際にはPCからネット経由で行なった。PCだけではなく、AndroidやiOSのスマホからも設定できるアプリがすでにウェブサイトには登録されている。
基本的には保護者としてポータルにログインして、インターネットを中心にゲームや、ムービー、YouTubeなどの観賞許容最大時間の設定や、Google Playへのアクセス、クレジットカードの設定などをきめ細かく設定できる。
また、すでにミーパーがMEEP!を使用している状態なら、そのアクセス状況のログなども最初のページから見ることが可能だ。
基本的にMEEP!にプリインストールされたブラウザーをはじめ、YouTubeのプレーヤーなどのアプリケーションはすべて、ポータルの設定状況にお伺いを立てた上で、ボスにより許可されたものだけに実際のアクセス活動を起こすことになる。
またポータルで運営管理している“禁止語句リスト”と“ボス指定の追加した禁止語句リスト”の両方に照らしあわせて、禁止語句の検索が行なわれ、事前にストップがかけられる仕組になっている。
実働面ではいろいろ大きな差異もあるが、そのコンセプトは、企業内のプロキシーサーバーを思い浮かべれば大きくは外れないだろう。
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