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東芝のデタッチャブルUltrabookでお絵描きを

dynabook V713はCLIP STUDIO PAINTのタッチUIをフル活用できる

2013年08月23日 11時00分更新

文● 林 佑樹

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とてもサクサク動くのはCore i5-3339Yのおかげ

 CLIP STUDIO PAINTシリーズはAtom搭載機でも動作するものの、突っ込んだ作業をすると途端に重くなったり、負荷によっては各種レスポンスが極端に遅くなるケースが多々あった。軽いスケッチやクライアント先での打ち合わせながらの色決めといった用途には十分なのだが、そこから先は、ネット上のソースを見ても「Atomではやっぱりきつい」といった意見が多かった。

 これに対しdynabook V713は、低電圧CPUのCore i5-3339Yを採用。Ultrabook向け的存在なので、Atomよりも機敏な動作と低消費電力がウリだ。さらに、メモリーは4GBだ。クリエイティヴワークを考えると8GB欲しいところだが、紙出力用のレタッチをPhotoshopでそれなりに快適に行なえたので、使用メモリー的に考えるとイラストワークについては問題ないものと判断している。

 SSDを搭載しているため、仮想記憶ディスクに割り当てた場合、レスポンスのダウンがHDDほど極端ではない点も重要だ。もっとも、1枚あたりメモリー6GBは欲しいレタッチをしている身としては、正直なところまだ非力という印象はある。ただそのあたりを我慢して使い込んでいるのは、Windowsタブレットとして優れたハードだからだ。もう椅子に座ってちまちまやるのヤダもん。

手に持ったり、膝の上に載せたりと自由度が高いタブレットばっかり触っていると、机での作業がけっこうイヤになる(苦笑)

1920×1080ドットのIPSパネルと
CLIP STUDIO PAINTシリーズのタッチUI

 dynabook V713の解像度は1920×1080ドット。常用だとサイズ変更オプションを125%に設定するが、なるべく描画領域を稼ぎたい場合は100%だ。CLIP STUDIO PAINTシリーズのタッチUIの場合は、デフォルトではボタンがやや大きいため、これも最小がお勧め。そうするとちょうど、指先でも誤タッチせずに押せる程度の大きさになる。以下は写真中心で親和性をチェックしていこう。

上記設定でのBamboo Stylus feelと先端部とのサイズ比較

入力設定は「ペンとタッチ操作を自動で切り替える」「ペンにおる描画操作を行なう」「指におけるタッチ操作を行なう」の3種類

「ペンとタッチ操作を自動で切り替える」を選んだ場合、指先による2点タッチの状態でのドラッグで手のひらツールと同様のアクション、指先の2点タッチでドラッグしつつ回転させると、画面の回転。指先でピンチイン/アウトで拡大縮小になる。ペンを触れるとそちらが優先されるという操作感になる

「ペンとタッチ操作を自動で切り替える」ではときおりペンと指先のタップを誤認によるものか、謎の直線が生じることがあるため「ペンとタッチ操作を自動で切り替える」「ペンにおる描画操作を行なう」を適宜切り替えをしていた

ただタブレットという形状を活かすのであれば、紙のように本体を回転させてしまってもいいため「ペンにおる描画操作を行なう」とワイヤレスのテンキーなどで各種入力を代替するのもアリ

気になったのはCLIP STUDIO PAINTシリーズのクライアント外での誤タップ。つまりタスクバー上にある機能に対する誤タップだ。これがとてもウザかったのでタスクバーは隠しておくといい

デスクトップではいまいち使わないWindows 8の画面セパレート機能(ウィンドウという扱いなのだが)の活用もアリ。話題の艦隊を組んでは兵站に苦しむゲームをプレイしながらのお絵かきもOKだ!

dynabook V713だけで完成するイラスト作成環境

 PCディスプレーにPC本体、ペンタブレット……とイラストを描いてみたいと思ったとき、そろえるものは多かったが、dynabook V713の場合はそれを1台ですべてまかなってくれる。プロからすると出先でのワーク用にピッタリだが、これからトライしてみたいという人にもちょうどいい製品になっている。というわけで、次回は出力機能を利用してのチェックをしてみよう。



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