このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第53回

3000mAh超のスタミナ強力ハイスペックスマホを比較する!

2013年08月19日 14時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 今回からのスマホ定点観測では、バッテリー容量3000mAh以上という現行モデルのスマホで最強クラスのスタミナを誇る3機種を比較していく。スマホの不満点であるバッテリー持ちはどうなっているのか。そしてこの3機種で最強の1台はどれか。気になる疑問を解決していこう。

ドコモ「ARROWS NX F-06E」

au「AQUOS PHONE SERIE SHL22」

ソフトバンク「AQUOS PHONE Xx 206SH」

バッテリーが大きい3機種の概要

 比較するスマホは、ドコモ「ARROWS NX F-06E」、au「AQUOS PHONE SERIE SHL22」、ソフトバンク「AQUOS PHONE Xx 206SH」の3機種。主要3キャリアから1台ずつ選んでいる。

 各機種を大まかに紹介すると以下のようになる。

■ドコモ「ARROWS NX F-06E」
 CPUをこれまでARROWSシリーズのハイスペック機で採用してきたTegra 3から、クアルコムのSnapdragon 600に変更。スペックの高さはそのままに電池持ちや使いやすさにも力を入れたシリーズ最高峰モデルである。メーカーの売り文句には「2日間を大きく上回る電池持ち」とある。

■au「AQUOS PHONE SERIE SHL22」
 auのスマホでは初となるIGZO液晶を採用。バッテリー容量も大きく、KDDIのリリースには「IGZOで驚きの3日間」と表現されている。画面サイズは4.9型と若干小さく、画面解像度もHD止まり。この点も消費電力を考えると逆に有利かもしれない。

■ソフトバンク「AQUOS PHONE Xx 206SH」
 こちらのAQUOS PHONEはIGZOではないが、シャープ独自の「S-CG Silicon液晶システム」を搭載している。逆に画面解像度はフルHDだ。またauのSHL22には無い機能もあり、特にフルセグ対応という点は注目だ。宣伝フレーズは「余裕の2日間超え」である。

 このようにどの機種も2日間以上持つと、メーカー側はアピールしている。もっともユーザーの使い方は様々。ガンガン使いたい人も多いはず。そのあたりも今後テストしていこうと思う。

 それではまずは主要スペックを見てみよう。

  ドコモ
「ARROWS NX
F-06E」
au
「AQUOS PHONE
SERIE SHL22」
ソフトバンク
「AQUOS PHONE
Xx 206SH」
メーカー 富士通 シャープ シャープ
本体サイズ 約70×139×9.9mm 約70×142×9.9mm 約71×140×9.9mm
重量 約163g 約155g 約159g
画面サイズ 5.2型 4.9型 5型
画面解像度 1080×1920ドット 720×1280ドット 1080×1920ドット
OS Android 4.2.2 Android 4.2.2 Android 4.2.2
CPU クアッドコア 1.7GHz クアッドコア 1.7GHz クアッドコア 1.7GHz
ROM/RAM 64GB/2GB 16GB/2GB 32GB/2GB
メモリーカード microSDXC(64GB) microSDXC(64GB) microSDXC(64GB)
下り最大通信速度 100Mbps
(Xi)
100Mbps
(4G LTE)
76Mbps
(SoftBank 4G)
無線LAN 2.4/5GHz対応 2.4/5GHz対応 2.4/5GHz対応
テザリング ○(最大8台) ○(最大10台) ○(最大10台)
カメラ画素数 1630万画素CMOS
(裏面照射型)
1310万画素CMOS
(裏面照射型)
1310万画素CMOS
(裏面照射型)
インカメラ 130万画素CMOS
(裏面照射型)
207万画素CMOS
(裏面照射型)
207万画素CMOS
(裏面照射型)
防水/防塵 ○/○ ○/○ ○/×
ワンセグ連続視聴 6時間 11時間30分 8時間30分
FeliCa
赤外線通信
NFC
Bluetooth 4.0 4.0 4.0
HDMI ○(MHL) × ○(MHL)
SIM形状 microSIM microSIM microSIM
バッテリー容量 3020mAh 3080mAh 3080mAh
Qi × × ×
カラバリ Black、White ブルー、ホワイト、ブラック ラスターホワイト、ブルー、ブラック

3機種の強力なスペック&機能

 3機種とも各社のフラッグシップ級と言える、強力なスマホだけにスペック、機能ともに大変充実している。

 順に見ていくと、いずれも5型クラスのディスプレーを搭載しているだけに幅は70mm以上と大きく、重さは3機種とも150g以上だ。とはいえ、見た目もスマートで、以前の5型スマホより大振りな印象は抑えられている。

 CPUは3機種ともクアルコムのAPQ8064T。メモリのRAMも2GBとハイスペックだ。ただしストレージ容量は3機種で大きな差があり、ARROWS NXは64GBと大きい。

 3機種とも無線LANは5GHz帯+IEEE802.11ac対応だ。防水は3機種とも対応し、AQUOS PHONE Xxのみ防塵非対応だが、弱点というほとではないだろう。ワンセグなど他の日本向け機能にもフル対応だが、フルセグについてはARROWS NXとAQUOS PHONE Xxが対応している。

 このようにほとんど互角のスペックが並ぶ一方で、気になる部分もある。まずAQUOS PHONE SERIE。前述のようにディスプレーの解像度はHD止まり。他の2機種はフルHDだ。内蔵ストレージも16GBと小さめで、HDMI出力も非対応(3機種ともMiracastには対応)。

 一方、ワンセグの連続視聴時間では11時間30分と他の2機種に圧倒的な差をつけている。3機種のバッテリー容量は3020mAhと3080mAhだからほぼ同じだが、バッテリー容量だけではスタミナが決まらないことが分かる。このあたりも今後のテストで確かめていきたいと思う。

 全体を見ると、ARROWS NXがAQUOS PHONEの2機種と同等かそれ以上のスペックが並べられており、対応している機能もパーフェクトと、まずはリードしたと言える。

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン