グーグルがモトローラ・モビリティーを買収した当時から、両者の協業によるスマートフォンが期待されていた。米国でモトローラ・モビリティーが8月1日に発表した「Moto X」は、4.7インチのディスプレーと1000万画素のカメラを搭載したAndroidスマートフォンだ。「Google Glass」の技術を活用しており、音声で端末を起動できる。また背面ボディーは18色、ボタンは7色の中から選べるカスタマイズ性もウリだ。その他、メモリーの容量や待受画面のデザインなどを細かく指定できる。専用のウェブサイトから注文すると4日以内に届く仕組みで、まずは米国から販売スタートする。
Moto Xを手に入れたら、いくらで買い取ってくれるのか?
日本にはスマホを買い取るサービスがある。ブックオフコーポレーションは、2007年以降に発売された携帯電話やスマートフォンの買い取りをしており、9月16日までの期間限定で2007年以前の携帯電話も買い取るキャンペーンを全国の805店舗で実施している。
全国規模の試みは今回が初めてだといい、目標台数は10万台。3万台をデータ消去した後に店舗で販売し、残りの7万台はリサイクル資源として活用する。
スマホの買い取り額は最低3000円。同社ウェブサイトの買い取り価格表によると、サムスン電子の「Galaxy S4」は1万1000円。ソニーモバイルコミュニケーションズ「Xperia A」は1万円で取り引きされている。
オークネット総合研究所の調べによると、不要な携帯電話を「自宅に保管している」と回答する人が75.2%もいるため、ブックオフ側は潜在需要が多いと見ている。
日本で人気のスマートフォンの買い取り額から予想すると、Moto Xも1万円前後の買い取り額が妥当なところだろうか。Moto Xは、グーグルがモトローラ・モビリティーの買収に125億ドルを費やして生まれた端末。リリースされてすぐに中古買い取り屋の店頭に並ぶのは本意ではないだろう。誰も手放したがらない端末になれるかどうか、評価はこれからだ。