国内最大級約20万冊の電子書籍を取り扱うBookLiveは8月14日、東京国際ブックフェア(7月3日~6日に開催されたに来場した一般客・男女826人を対象にして実施した「電子書籍の利用に関する意識調査」の結果を発表した。
同調査によると、電子書籍の購入経験者は全体の31.6%で、本が好きと思われる層でも約7割が電子書籍の購入経験がないことが分かった。電子書籍を購入しない理由については、「紙の本で読むほうが好き」(51.6%)が最多で、「対応端末を持っていない」(29.4%)、「使い方がわかりにくい」(20.5%)と続いた。一方、電子書籍の購入経験者が利用したサイトを選んだ理由については、「欲しい本があった」が52.3%で最も多く、次に「価格が安い」(33.1%)となった。
電子書籍に求めるものについての質問では、「価格の安さ」(52.5%)、「タイトルの増加」(45.9%)、「読みやすさ」(36.4%)の回答が多くを占め、電子書籍の購入経験者に限ると、「価格の安さ」(52.5%)よりも「タイトル数の増加」(70.4%)に対する要望が多く寄せられた。
特に「タイトル数の増加」については電子書籍非利用者の2倍におよぶ結果(非利用者では34.6%)となっており、市場拡大のために改善すべき課題が改めて浮き彫りとなった。