近距離の被写体を撮影してみる
今回試用したソニーの「RX1R」と「RX1」、ニコンの「D800E」と「D800」は、いずれもフルサイズのセンサーを採用している。
2組のローパスフィルターあり/なしモデルは、基本部分は両方とも共通しており機能に差はない。このため、同じ条件で撮り比べてみれば差が出てくるのではないだろうか? ちなみにレンズ交換が可能なニコンの2台では「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED」を使用した。
なお、今回はデジカメの評価ではなく、ローパスフィルターのあり/なしの差を確認したいので、カメラ側の補正機能はすべてオフにしたうえでRAWで撮影し、Adobe Photoshop Lightroomでストレートに現像した画像をチェックした。データそのものも、JPEGでは非可逆圧縮がかかってしまうため、TIFF画像で出力してある。
さしあたり、高感度時のノイズ、おもに偽色の出具合の確認を兼ねて、近距離の被写体を撮影し、感度別のチェックを行なった。なお、撮影サンプルは一部を除いてサムネイルをクリックすることで原寸拡大する。
ソニー「RX1R」(左)と「RX1」(右)の感度別撮影サンプル
撮影用の蛍光灯下でF11で絞り優先オート、オートホワイトバランスで撮影。正直言って区別がつかない。偽色処理の違いによって高感度時に発生する偽色に差があるかと思ったが、区別はつかない。被写体が比較的近いため、解像感の差も出ていない。