英民放番組やGuardian紙などの報道によると、クリック工場があるのはバングラデシュの首都ダッカ。窓に鉄格子のはまった殺風景な部屋で若い労働者がモニターの前に座り、時には夜を徹してひたすら「いいね!」を増やす作業をしている様子が明らかになった。彼らは数百から数千の偽アカウントを作成し、数時間で「いいね!」やフォロワー数を1000以上増やせる。
多くの人が「いいね!」やツイートの数を参考にしている現実がある以上、宣伝側がその数を増やしたいと思うのは当然であり、水増し業者も生まれる。日本でも先日、「いいね!」の数の水増しを請け負うブローカーの存在が報道された。口コミサイトのヤラセ、サクラの問題もある。YouTubeの動画再生回数が不自然に激増したことが話題となったアーティストもいた。ユーザー側がこうした指標を盲信しないことも重要だが、今後はサービスを提供する側も、不正を感知して削除やブロックするシステムを作り、信頼性を高めることが必要になってくる。