IBM iユーザー向けPOWER7+ブレード、集約率2倍のx86ブレードなど
スイッチのOpenFlow対応も!「IBM Flex System」が機能強化
2013年08月08日 06時00分更新
日本IBMは8月7日、ユーザーの要件に応じて柔軟な組み合わせが可能なブレードサーバー「IBM Flex System」を強化する、新たなハードウェア・コンポーネントおよび管理ソフトウェアを発表した。
ハードウェア・コンポーネントでは、新しいコンピュート・ノード、PCI拡張ノード、ネットワークノードなどが追加されている。
「Flex System p260 コンピュート・ノード」は、従来のPOWER7モデル比で20%性能が向上したPOWER7+プロセッサを、1筐体あたり最大4コア搭載するサーバプレード。Flex Systemとして初めてエントリーモデル向けIBM iライセンス体系が利用可能になった。また、仮想サーバを集約するプラットフォームとしての信頼性を向上させるため、「IBM Virtual I/O Server(VIOS)」のデュアル構成に対応している。税別価格は141万5,600円(4.0GHz、メモリ8GBの場合)。
「Flex System x222 コンピュート・ノード」は、Intel Xeon E5-2400ファミリープロセッサを搭載したx86サーバブレード。1台のサーバ筐体に2ノード(2台)分のマザーボードを収納でき、1筐体あたり最大4個のプロセッサを搭載可能。これにより従来の2倍のサーバ集約率を実現する。税別価格は62万2,300円から。
そのほかにもPOWERアーキテクチャのコンピュート・ノード2モデル(p460、p270)、最新GPUに対応したPCI拡張オプションノード、インターコネクト、ブレードスイッチ/I/Oアダプターが発表されている。「Flex System Fabric 10Gb Scalable Switch」では、最新のIBM Networking OSの適用によりOpenFlowに対応可能となる。
管理ソフトウェア「Flex System Manager v1.3」では、最大16シャーシ、最大5000エンドポイント(管理対象)まで、仮想リソースと物理リソースともに管理できるように機能拡張されている。
今回発表の製品群は9月10日から順次出荷を開始する。IBMでは、今回の製品群はビッグデータ設計、「Software Defined Environment(SDE)」コンセプト、オープンテクノロジーという、企業のITインフラが満たすべき3つの要件を備えていると説明している。