スパイ活動取締法違反容疑などで米当局から訴追されるなど、一連の騒動渦中にあるエドワード・スノーデン氏。1日にロシアへ一時亡命した同氏に、早速、就職のオファーが舞い込んだようだ。
今年6月、米国家安全保障局(NSA)が極秘で個人情報を収集していたことを告発し、現在は国外へ逃亡中の同氏。今月1日にはロシアへの政治亡命が認められたとして、正式に同国へ入国したことが複数メディアによって報じられた。亡命期間は7月31日から来年7月31日までの1年間とのことで、これによって同氏はロシア国内での生活はもちろん、就業や旅行なども可能となる。また、期間の延長も可能だ。
晴れて米国の手を逃れた当のスノーデン氏には、早くも就職のオファーがあったという。ロイターの報道によれば、ロシア版フェイスブックとも言われるSNS大手の「フコンタクチェ」が同氏へオファーを送ったとしている。NSAの元局員であるほか、米中央情報局(CIA)の元職員などの経歴を持つ有用なスノーデン氏だけに、同社創設者は「彼が入社してくれればうれしい」とコメントしているとのことだ。
スノーデン氏がこのオファーを受けるか否かは不明だが、兎にも角にも、ロシア側の受け入れ態勢は整っている様子。同氏のロシア滞在が長引けば、身柄の引渡しを求める米国との関係がさらに緊張することは避けられそうもない。