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ソフトバンクが8期連続最高益、米シリコンバレー進出も

2013年07月31日 15時59分更新

文● 加藤宏之(HEW)/アスキークラウド

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 ソフトバンクが30日に発表した2013年第1四半期(4~6月期)決算では、同社が力を入れる買収戦略の効果が表れている。「パズル&ドラゴン」がヒットしているゲーム会社のガンホー・オンライン・エンターテイメントを4月に子会社化したが、ガンホー子会社化にともなう一時益等の1491億円を含め、ソフトバンクグループ全体の営業利益は3910億円となった。

 ガンホー分を除く2419億円でも、前年同期の2033億円を上回り、前年同期比で8期連続の過去最高益更新を達成。ガンホー分を含めると、前年同期で92%増の高い伸びを記録する。グループ全体の売上高は、前年同期比21%増の8811億円。純利益は前年同期の1056億円を2.3倍上回る2383億円の過去最高益だ。

 ソフトバンクの決算資料によると、通信契約者数の4~6月期の純増数は81万に及び、NTTドコモの9万やauの67万を上回った。グループのイー・モバイルとウィルコムの純増数を加えると合計で95万となり、ライバル2社との差はさらに大きく広がる。

 7月11日に米スプリント・ネクステルの買収を完了させた効果は、ソフトバンクの今後の戦略にとって大きな追い風となる。決算発表会で孫正義社長は、米スプリントがWindows Phoneを発売したことを受け、その状況によって日本でのWindows Phoneの取り扱いについて検討するという。また、新たな拠点を米シリコンバレーに設けると発表。ソフトバンクと米スプリントからスタッフを募り、世界最先端の商品開発拠点を目指すという。国内ナンバーワンに向けて進んできたこれまでを「ソフトバンク第1章」とし、7月からは世界ナンバーワンに向けた「ソフトバンク第2章」の幕を開けた。

ソフトバンク決算

ソフトバンクグループ全体の営業利益の推移(億円)

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