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印刷、口コミ活用……デジタルサイネージの今

2013年07月31日 16時00分更新

文● 寺田祐子(Terada Yuko)/アスキークラウド編集部

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 最近は、至るところでデジタルサイネージを見かけるようになった。富士キメラ総研の予測によると、国内のデジタルサイネージ市場は2020年には2012年比3.1倍の2520億円に拡大。小売業者や自治体、医療機関などでも利用されており、利用のすそ野はどんどん広がっている。

ルミネ

「デジタルサイネージ EST VISION by LUMINE EST」設置イメージ図

 例えば、ルミネはルミネエスト新宿と新宿東口ロータリー前に「デジタルサイネージEST VISION by LUMINE EST」を新設した。「FashionTV」とコラボし、一流メゾンのコレクション映像を配信するほか、ルミネエスト新宿内のアパレル約200ショップのスタッフが、その日のおすすめコーディネートをスナップで紹介するという。

アスキークラウド

7月22~28日の間、JR品川駅東西自由通路のJ・AD ビジョン(デジタルサイネージ)では、「アスキークラウド」創刊号の広告も掲載した

 特に、盛り上がりを見せているのが広告市場だ。富士キメラ総研の予測によると、デジタルサイネージの広告市場は2012年比7.5倍の1600億円に増加。デジタルサイネージ広告市場が盛り上がりを見せる中、凸版印刷は3月上旬より、デジタルサイネージを活用したプロモーションを支援する「ReView(レビュー)」の本格的な販売を開始。企画から設計・開発、配信・運用、効果測定までをワンストップで提供する。

 また博報堂DYホールディングスは6月より、Facebookやmixi、Twitter、LINEなど複数のSNSに投稿されたクチコミ情報を収集するマーケティング支援サービス「Social POP(ソーシャルポップ)」の販売を開始。集めた口コミは、デジタルサイネージやチラシなどに商品への意見や感想、商品ランキングとして掲載することもできる。

 他社と差別化を図るべく、さまざまなサービスが登場しているデジタルサイネージ市場。今後の動向にますます目が離せない。



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