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最新スマホがテレビや音楽プレーヤーに取って換わる!? 第2回

Androidスマホでいい音を! 厳選音楽再生アプリ&イヤフォン

2013年07月30日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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再生アプリが決まったら次はイヤフォン!
オススメはボーズ「QuietComfort 20/20i」

「QuietComfort 20」

「QuietComfort 20」

 再生アプリの次は、当然ながらヘッドフォンのグレードアップ。オーディオの世界では常識だが、システム全体の音質の支配力は音の出口が一番大きい。

 ヘッドフォンやイヤフォンは人気の高まりにともなって数多くの新製品が続々と登場している。

 その中でも特に気になるのは、ボーズのノイズキャンセルヘッドフォンの最新モデル「QuietComfort 20/20i」。8月26日発売予定で、希望小売価格は3万1500円。ちなみに、末尾に「i」がついているのがiOS用、ついていないのがAndroid用だ。

爪のような形状のイヤーチップ。この独自のサポートにより、耳の穴に押し込まずに安定した装着が可能。シリコン素材で感触も良好

爪のような形状のイヤーチップ。この独自のサポートにより、耳の穴に押し込まずに安定した装着が可能。シリコン素材で感触も良好

ハウジングの外側を見たところ。「BOSE」のロゴの左に無数の穴が空いている。穴のサイズが微妙に違うのにも注目

ハウジングの外側を見たところ。「BOSE」のロゴの左に無数の穴が空いている。穴のサイズが微妙に違うのにも注目

 QuietComfortはこれまでオーバーヘッド型で展開してきたシリーズだが、ついにイヤフォンタイプが登場したのだ。イヤーチップはボーズ独自の「StayHear+」で、シリコン素材でできた爪のような突起が耳のくぼみに収まり、耳の奥にイヤーチップを押し込むカナル型に迫る安定した装着と、軽快感が得られるというもの。

 ハウジングはこれまでのボーズのイヤフォンタイプとはまったく違う新デザインで、ハウジングの外側には周囲の音を拾うマイクのための無数の穴が空いている。

 ノイズキャンセルユニットは別体式で、ノイズキャンセルのオン/オフやアクティブ再生のオン/オフが可能。つまり、バッテリー切れでもパッシブ再生で音楽再生を継続できるようになっている。

 逆に音楽再生をせずにノイズキャンセル機能だけを使うことも可能だ。ここで便利なのが新搭載された「Awareモード」。これは、周囲の音を拾って聴き取れるようにするものだが、ノイズキャンセルはオフせず、声は聴こえるけれども主に低周波の騒音はカットするという優れものだ。

別体となるノイズキャンセルユニット。インジケーターランプは電源とノイズキャンセル用の2つがついている。内蔵するバッテリーは充電式だ。小さなドットをあしらったデザインはハウジング部と同じデザイン

別体となるノイズキャンセルユニット。インジケーターランプは電源とノイズキャンセル用の2つがついている。内蔵するバッテリーは充電式だ。小さなドットをあしらったデザインはハウジング部と同じデザイン

左右のコードの集合部分にある黒いスイッチで「Awareモード」を切り替えられる。仕事中に使う場合でも便利そう

左右のコードの集合部分にある黒いスイッチで「Awareモード」を切り替えられる。仕事中に使う場合でも便利そう

 ノイズキャンセルヘッドフォンというと、音質への影響も気になるし、同価格のノイズキャンセル機能なしの方が音質は優れるはずなので、高音質で音楽を聴きたいという人からは敬遠されがちだ。

 しかし、周囲のノイズをカットするということは、防音された環境にいるのと同じで、ノイズに埋もれる微小音がよく聴こえるようになるという意味でもある。これが音楽再生にとっていい効果なのは言うまでもない。スマホで音楽を聴く、という用途にはうってつけと思われる。

シュアの高遮音性イヤフォン「SE846」は4つのBAドライバーを搭載するハイエンドモデル。8月1日発売予定で、予想実売価格は10万円前後

シュアの高遮音性イヤフォン「SE846」は4つのBAドライバーを搭載するハイエンドモデル。8月1日発売予定で、予想実売価格は10万円前後

ゼンハイザーが8月上旬に発売予定の「PCX 95」。装着感とフィット感にこだわったネックバンド型のイヤフォンで、予想実売価格は6000円前後だ

ゼンハイザーが8月上旬に発売予定の「PCX 95」。装着感とフィット感にこだわったネックバンド型のイヤフォンで、予想実売価格は6000円前後だ

オーディオテクニカが今秋発売を予定している「ATH-CKX9」(価格未定)。大口径の13.5mmドライバーを採用。耳にしっかりフィットする「Cチップ」が特徴的

オーディオテクニカが今秋発売を予定している「ATH-CKX9」(価格未定)。大口径の13.5mmドライバーを採用。耳にしっかりフィットする「Cチップ」が特徴的

 QuietComfort 20/20i以外にも、8月以降発売でスマホで利用すると便利そうなイヤフォン/ヘッドフォンが続々と登場する。これからスマホで音楽を聴きたい、という人は注目しておくといいだろう。

スマホの高音質追求はまだ終わらない
次回はFLACでハイレゾ再生に挑戦!!

いろいろ試していたら大がかりなことになっていきました

いろいろ試していたら大がかりなことになっていきました

 最終回も引き続き音楽編だ。今回は再生アプリだけで終わってしまったが、そもそも再生アプリを入れた理由はFLAC再生をするためのもの。

 実際にいずれも音楽の再生自体はできたが、リアルにハイレゾ再生ができているかの問題がある。それらの検証を含め、スマホに保存したハイレゾ楽曲をハイレゾのままオーディオ機器で再生するための方法に挑戦する。

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