再生アプリが決まったら次はイヤフォン!
オススメはボーズ「QuietComfort 20/20i」
再生アプリの次は、当然ながらヘッドフォンのグレードアップ。オーディオの世界では常識だが、システム全体の音質の支配力は音の出口が一番大きい。
ヘッドフォンやイヤフォンは人気の高まりにともなって数多くの新製品が続々と登場している。
その中でも特に気になるのは、ボーズのノイズキャンセルヘッドフォンの最新モデル「QuietComfort 20/20i」。8月26日発売予定で、希望小売価格は3万1500円。ちなみに、末尾に「i」がついているのがiOS用、ついていないのがAndroid用だ。
QuietComfortはこれまでオーバーヘッド型で展開してきたシリーズだが、ついにイヤフォンタイプが登場したのだ。イヤーチップはボーズ独自の「StayHear+」で、シリコン素材でできた爪のような突起が耳のくぼみに収まり、耳の奥にイヤーチップを押し込むカナル型に迫る安定した装着と、軽快感が得られるというもの。
ハウジングはこれまでのボーズのイヤフォンタイプとはまったく違う新デザインで、ハウジングの外側には周囲の音を拾うマイクのための無数の穴が空いている。
ノイズキャンセルユニットは別体式で、ノイズキャンセルのオン/オフやアクティブ再生のオン/オフが可能。つまり、バッテリー切れでもパッシブ再生で音楽再生を継続できるようになっている。
逆に音楽再生をせずにノイズキャンセル機能だけを使うことも可能だ。ここで便利なのが新搭載された「Awareモード」。これは、周囲の音を拾って聴き取れるようにするものだが、ノイズキャンセルはオフせず、声は聴こえるけれども主に低周波の騒音はカットするという優れものだ。
ノイズキャンセルヘッドフォンというと、音質への影響も気になるし、同価格のノイズキャンセル機能なしの方が音質は優れるはずなので、高音質で音楽を聴きたいという人からは敬遠されがちだ。
しかし、周囲のノイズをカットするということは、防音された環境にいるのと同じで、ノイズに埋もれる微小音がよく聴こえるようになるという意味でもある。これが音楽再生にとっていい効果なのは言うまでもない。スマホで音楽を聴く、という用途にはうってつけと思われる。
QuietComfort 20/20i以外にも、8月以降発売でスマホで利用すると便利そうなイヤフォン/ヘッドフォンが続々と登場する。これからスマホで音楽を聴きたい、という人は注目しておくといいだろう。
スマホの高音質追求はまだ終わらない
次回はFLACでハイレゾ再生に挑戦!!
最終回も引き続き音楽編だ。今回は再生アプリだけで終わってしまったが、そもそも再生アプリを入れた理由はFLAC再生をするためのもの。
実際にいずれも音楽の再生自体はできたが、リアルにハイレゾ再生ができているかの問題がある。それらの検証を含め、スマホに保存したハイレゾ楽曲をハイレゾのままオーディオ機器で再生するための方法に挑戦する。
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