音質調整機能搭載で
音質もなかなか優秀な「Poweramp」
96kHz/24bitのFLACファイルが再生できる「Poweramp」。無料版は機能限定なしで15日間の試用が可能なので、試して気に入ったら有料版(399円)に切り替えて使い続けるといいだろう。
再生画面は、ジャケット写真が大きく表示されるレイアウトだが、基本的な再生操作やリピート/シャッフル再生などのアイコンは大きく使いやすい。
楽曲の検索は「フォルダ表示」と、ジャンル別などで曲を探せる「ライブラリ表示」を切り替えられるので便利だ。
筆者的にちょっとありがたいのは、再生楽曲の表示の下で、小さく楽曲のサンプリング周波数やファイルの種類も表示されること(この仕事をしていると、こういう機能はありがたい)。
Powerampのもうひとつの特徴は、音質調整が充実していることだ。7バンドのグラフィックイコライザーに加えて、高音と低音を調整可能。いわゆるトーンコントロール機能もあるので、グラフィックイコライザーの調整は難しくて使いにくい、という人でも気軽に好みの音質に調整できる。
このほか、左右のバランス調整やステレオ効果を強調する「Stereo X」などの機能もある。Stereo Xを試してみたが、たしかに左右の広がり感が強調され、ちょっとしたサラウンドっぽい音場になる。
最大ではちょっと不自然さもあるが、半分程度のあたりで使うと、違和感も少なく、耳の外から音が聞こえているようなステージの広さが気持ちいい。好みに合わせて使うといいだろう。
厚みのある低音が魅力スケール感が雄大で力強い音楽が楽しめる
音質は、ぐっと厚みのあるサウンドで、なかなかに力強い。もちろん、迫力一辺倒のマッチョな音にはならず、クラシックの弱音の静かな演奏はしなやかに、バイオリンの繊細な音色も粒立ちよく再現する巧みさがある。
だから、クラシックのピアニッシモからフォルティッシモへ駆け上がっていくような演奏の盛り上がりが実にダイナミックに再現される。これは絶妙な味付けと言っていい。
ボーカル曲も、声の厚みがエネルギー感や抑揚をしっかりと伝えてくれるので、曲の情感がはっきりと出る。エモーショナルな再現が得意だと感じる。
その名の通り「パワーアンプ」(スピーカーを駆動するための大電力増幅を行なうアンプ)と言えるパワー感は、いわゆるポタアンを追加したときのような音の変化が味わえる。スマホ再生なのでポタアンなどはつなげたくないという人にはおすすめのアプリだ。
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