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最新パーツ性能チェック ― 第145回

コスパが優秀なSamsungの最新SSD「840 EVO」を試す

2013年07月25日 21時01分更新

文● 藤田 忠

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1x世代のNANDフラッシュメモリーで
負荷時の温度が低下した840 EVO

 各種ベンチマークを実行中の温度を「CrystalDiskInfo 5.6.2」でチェックしていたので、まとめておこう。

温度(単位:℃) ←better

 アイドル時は、ほぼ横並びだが「840 EVO」は各種ベンチマークを連続実行しても44度と最大6度の差がついている。「840 EVO」は、搭載コントローラーのCPUコアクロックが上昇しているので、温度は上がりそうなものだが、1xnm世代のNANDフラッシュメモリーの影響か「CrystalDiskInfo」読みの温度は大きくダウンしている。この温度なら熱のこもりやすいノートPCの換装用にも安心して使用できる。

 また、「840 EVO」では動作保証温度が「840」の60度から70度に高められ、70度を超えた場合は自動で転送速度を落とすなどして、冷却を図る機能が備わっているのもポイントだ。「840 PRO」に匹敵するパフォーマンスを発揮する「840 EVO」はかなりオススメといえるだろう。

   次はそんな「840 EVO」を、さらに高速化して使えるようにする「Samsung Magician Software」のバージョン4.2で新たに搭載される「RAPID Mode」を試してみよう。

SSD単体で1000MB/秒の
アクセスを実現する「RAPID Mode」

 「840」からライト性能が大幅にアップしている「840 EVO」だが、もうひとつ魅力的なポイントがある。それが「840 EVO」の発売に合わせてバージョン4.2にアップデートされる「Samsung Magician Software」で、新たに追加される「RAPID(Real-time Accelerated Processing of I/O Data) Mode」だ。

「RAPID Mode」タブの「Enable」ボタンをクリックしてOSを再起動。再起動後、Statusが「RAPID is enabled.」になっていれば設定完了

 「RAPID Mode」は、PCに搭載するメインメモリーをキャッシュとして利用することで、「840 EVO」のさらなる高速化を図れる機能で、なんとベンチマーク上ではSATA3.0の6Gbps(実行速度600MB/秒)を余裕で超える1000MB/秒のリード・ライト性能を叩き出している。

 ベータ版だが「Samsung Magician Software」のバージョン4.2をゲットできたので、その性能を「CrystalDiskInfo 5.6.2」でチェックしてみた。

CrystalDiskMark 3.0.2f
RAMDisk化でランダム性能も大きく向上

テストデータ 50MBテストデータ 100MBテストデータ 500MB
テストデータ 1000MBテストデータ 2000MBテストデータ 4000MB

 テストデータで数値はかなり違っているが、容量50MB~1000MB時は最大で7200MB/秒とSSDがすっかりRAMDisk化している。シーケンシャルリード・ライトだけでなく、ランダム4Kや4K QD32の数値も大きく向上。今回は開発途中のベータ版のため、実アプリケーションによるテストは行なっていないが、実際に利用する場合の体感速度向上もかなり期待できそうだ。

 なお、「RAPID Mode」はメモリーをキャッシュ化する性質上、キャッシュからSSDへの書き出しが終了する前にアプリケーションが異常終了したり、PCの電源が切れたりすると、キャッシュ内のデータが失われる危険がある。よっぽど動作が不安定なPCでない限り心配ないが、CPUやビデオカードをオーバークロックしている人は、PCの安定動作を確認してから、「RAPID Mode」を有効にしたほうが安全だ。

840 PROに匹敵する性能を発揮する
Samsung SSD 840 EVOは買って損なし!

 最近は新モデルが登場しても、速度は頭打ちの印象があるSSDだが、「840」の後継ながら「840 PRO」を上回る速度を叩き出した「840 EVO」は、かなり魅力的なSSDといえるだろう。

ライトバッファの倍近い容量のファイル書き込みを頻繁に行なわないなら、コストパフォーマンス優秀で、「RAPID Mode」による超爆速読み書きも可能な「840 EVO」がオススメ

 もちろん、「840 EVO」の高速書き込みの柱となるライトバッファがフルに利用され空きがなくなった際に、書き込み速度が低下するという注意点はある。実際、500GBモデルで確保される6GBのライトバッファ容量を超える12GB程度のZIPファイルのコピーを行なうと、残り3GB程度のあたりから490MB/秒から420MB/秒に転送速度が低下した。ただ、低下した場合でも「840」より高速な書き込み速度を発揮するので安心だ。

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