台湾のハイマックス・テクノロジーズは現地時間22日、傘下のハイマックス・ディスプレイに対する米グーグルからの出資に合意したと発表した。米グーグルはハイマックス・ディスプレイに対して6.3%の出資を行うが、1年以内に出資比率を14.8%へ高めるオプションも取得する。米グーグルの出資後も大株主はハイマックス・テクノロジーズが維持する。
ハイマックス・テクノロジーズは、半導体ソリューション企業でディスプレイの画像処理技術を持つ。ハイマックス・ディスプレイはその傘下のディスプレイ企業。ヘッドマウントディスプレイやウェアラブルデバイスなどに向け、マイクロディスプレイ技術となるLCOS(エルコス:反射型シリコン液晶)を開発している。
ハイマックス・ディスプレイは今回の出資を受けて、LCOSのチップやモジュールなどの生産能力を増強。米グーグルは1年後の2014年にメガネ型デバイスのグーグルグラス(Google Glass)の一般発売を目指しているが、生産拠点としてハイマックス・ディスプレイを確保することで、グーグルグラスの量産化を一歩前進させた形となる。