ハイパフォーマンス構成で購入して長く使い続けたい人にぴったり
メンテナンス性も抜群のプロユースデスクトップ「Endeavor Pro5500」
2013年07月25日 08時00分更新
ハンドルつきで動かしやすいがっちりケース
エプソンダイレクトのハイエンドデスクトップといえば、アルミケースを採用した「Endeavor Pro7500」がある。しかしこちらは今のところ第4世代Intel Core iシリーズ搭載の構成にはなっておらず、Extreme EditionのCPUを搭載したいならば「Endeavor Pro7500」、第4世代Intel Core iシリーズを搭載したければ「Endeavor Pro5500」という感じの棲み分けになっている。
「Endeavor Pro5500」のケースは樹脂製だが、その作りはがっちりとしたものだ。直線的な印象のケースの天面には、ハンドルが2つ取り付けられている。ネジ留めで少々無骨な印象ではあるが、実際に持ってみると約17.5kgあるというマシンを持ち上げても不安のないしっかりしたハンドルだ。本体サイズはハンドルなしで幅217×奥行き500×高さ431mm。大きく重いため、直接抱えるように持つのはつらい。本体を移動させるときには、ハンドルが本当にありがたいと感じた。もちろん、不要なときはネジをはずしてしまってコンパクトにすることもできる。
ケースのフロント部はマットなブラックだ。上から2つの光学式ドライブが収められる5インチベイがあり、フロントインターフェースが入った部分が続く。その下が下向きに開くドアになっており、中はマルチメディアカードリーダーなのだが、その横に小さな丸いものがある。これは鍵穴だ。
そのさらに下の、ロゴが入っているパーツの下側に手をかけて引き出すことができる。下側を軸に大きく開いた内側がストレージベイになっているのだ。先に述べた鍵穴は、この機構をロックするためにある。メンテナンスのためには便利な作りだが、利用中に万が一開いてしまったらどうなるのか、というような不安は感じずに済むのがうれしい。
HDDがフロントから抜き挿しできる「HDDフロントアクセス」
「Endeavor Pro5500」の特徴である、フロントからストレージにアクセスできる「HDDフロントアクセス」についてもう少し見てみよう。開いた中には4本のストレージが搭載できるようになっている。青いパーツの手前にある輪に指をかけて引き出すと、大した抵抗もなくずるりと抜ける。
試用機はSSDのみを搭載していたが、HDDを搭載するトレイと同じだ。奥側の隅に2.5インチのドライブが固定できるようにネジ穴が用意されている。また、トレイを裏返るとハンドル周りにたくさんのネジがついているが、これは何かを固定しているわけではない。HDDやSSDを取り付けるときに使うネジがあらかじめトレイにセットされているのだ。購入後しばらく経ってからストレージを増設しようとしたときに、ネジを探し回るなどという必要はないのがよい。
(次ページ、「ツールフリーで作業できるメンテナンス性の高いケース」に続く)