RAIDRの実力をテスト
まずはPCI Express接続の他社製品と比較
まずはOCZ TechnologyのPCI Express接続SSD「Revo Drive 3」シリーズの120GBモデル「RVD3-FHPX4-120G」(60GB×2で内部RAID0)を用意できたので、こちらと比較してみよう。
OCZ「RVD3-FHPX4-120G」は、SSDコントローラーにSandForce「SF-2281」を採用し、内部でRAID0を構築するなど「RAIDR EXPRESS PX2-240GB」と近い仕様になっている。容量は120GBと半分になるが、2011年8月の発売当初は、「RAIDR EXPRESS PX2-240GB」にやや近い4万5000円前後だった製品になる。
ベンチマークソフトには、「RAIDR EXPRESS PX2-240GB」に付属している「CrystalDiskMark 3.0.2」のR.O.G.テーマバージョンと「ATTO Disk Benchmark 2.47」を使用。テスト環境にはインテル最新プラットフォームのLGA 1150環境を用意し、SSDにデータをなにも書き込まれていない状態で計測を行なっている。なお、CrystalDiskMarkは、テストデータ「ランダム」と「All 0x00(0 Fill)」で実行している。
テスト環境 | |
---|---|
CPU | Intel「Core i7-4770K」(3.5GHz、4コア/8スレッド) |
マザーボード | ASUS「MAXIMUS VI GENE」(Intel Z87 Express) |
メモリー | 16GB(PC12800 DDR3 8GB×2) |
SSD | Intel「SSDSC2CT240A4K5」(240GB) ASUS「RAIDR EXPRESS PX2-240GB」(240GB) OCZ「RevoDrive3」(120GB) A-DATA「ASP900S3-128GM-C-7MM」(128GB) |
電源ユニット | Seasonic「SS-750KM」(80PLUS GOLD 750W) |
OS | Windows 8 Pro 64ビット版 |
ランダムデータでも
600MB/秒超えのRAIDR
CrystalDiskMark 3.0.2(R.O.G.テーマ)
OCZは圧縮率の影響がもろに出ているが、ASUSのシーケンシャルリードは「ランダム」でも、600MB/秒オーバーとSandForce「SF-2281」コントローラーを搭載する最近の2.5インチSSDと同じく、圧縮率の影響がほとんどない結果に。一方、ライトは圧縮率の影響で「All 0x00(0 Fill)」から大幅に落ち込み、「ランダム」はシーケンシャル・ランダムともに370MB/秒前後になっている。
ATTO Disk Benchmark 2.47
続いて「ATTO Disk Benchmark 2.47」で最大性能を計測すると、ASUSは公称値には届かないもののリード770MB/秒、ライト790MB/秒とSATA3接続の600MB/秒は余裕でオーバーしている。OCZは、リードが1GB/秒の大台に到達しているが、完全に圧縮が効くデータに特化。逆にASUSは、圧縮率の影響を少なくし、バランスよい性能を発揮する仕様になっている感じだ。
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