このページの本文へ

最新パーツ性能チェック 第146回

ASUSがSSD市場に参入 「RAIDR」は驚くべき性能と品質!

2013年07月26日 17時00分更新

文● 藤田 忠

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

RAIDRの実力をテスト
まずはPCI Express接続の他社製品と比較

 まずはOCZ TechnologyのPCI Express接続SSD「Revo Drive 3」シリーズの120GBモデル「RVD3-FHPX4-120G」(60GB×2で内部RAID0)を用意できたので、こちらと比較してみよう。

 OCZ「RVD3-FHPX4-120G」は、SSDコントローラーにSandForce「SF-2281」を採用し、内部でRAID0を構築するなど「RAIDR EXPRESS PX2-240GB」と近い仕様になっている。容量は120GBと半分になるが、2011年8月の発売当初は、「RAIDR EXPRESS PX2-240GB」にやや近い4万5000円前後だった製品になる。

PCI Express x4接続に対応する「RevoDrive 3」シリーズの「RVD3-FHPX4-120G」。最大シーケンシャルリード/ライトは975MB/秒、875MB/秒と120GBながら高速。なお、Windows 8でも利用できたが、ドライバーの対応はWindows 7のみになっている

 ベンチマークソフトには、「RAIDR EXPRESS PX2-240GB」に付属している「CrystalDiskMark 3.0.2」のR.O.G.テーマバージョンと「ATTO Disk Benchmark 2.47」を使用。テスト環境にはインテル最新プラットフォームのLGA 1150環境を用意し、SSDにデータをなにも書き込まれていない状態で計測を行なっている。なお、CrystalDiskMarkは、テストデータ「ランダム」と「All 0x00(0 Fill)」で実行している。

テスト環境
CPU Intel「Core i7-4770K」(3.5GHz、4コア/8スレッド)
マザーボード ASUS「MAXIMUS VI GENE」(Intel Z87 Express)
メモリー 16GB(PC12800 DDR3 8GB×2)
SSD Intel「SSDSC2CT240A4K5」(240GB)
ASUS「RAIDR EXPRESS PX2-240GB」(240GB)
OCZ「RevoDrive3」(120GB)
A-DATA「ASP900S3-128GM-C-7MM」(128GB)
電源ユニット Seasonic「SS-750KM」(80PLUS GOLD 750W)
OS Windows 8 Pro 64ビット版

ランダムデータでも
600MB/秒超えのRAIDR

CrystalDiskMark 3.0.2(R.O.G.テーマ)

テストデータ「ランダム」の結果。ASUS「RAIDR EXPRESS PX2-240GB」(左)と、OCZ「RVD3-FHPX4-120G」(右)

テストデータ「All 0x00(0 Fill)」の結果。ASUS「RAIRAIDR EXPRESS PX2-240GB」(左)と、OCZ「RVD3-FHPX4-120G」(右)

 OCZは圧縮率の影響がもろに出ているが、ASUSのシーケンシャルリードは「ランダム」でも、600MB/秒オーバーとSandForce「SF-2281」コントローラーを搭載する最近の2.5インチSSDと同じく、圧縮率の影響がほとんどない結果に。一方、ライトは圧縮率の影響で「All 0x00(0 Fill)」から大幅に落ち込み、「ランダム」はシーケンシャル・ランダムともに370MB/秒前後になっている。

ATTO Disk Benchmark 2.47

ASUS「RAIDR EXPRESS PX2-240GB」(左)とOCZ「RVD3-FHPX4-120G」(右)の結果

 続いて「ATTO Disk Benchmark 2.47」で最大性能を計測すると、ASUSは公称値には届かないもののリード770MB/秒、ライト790MB/秒とSATA3接続の600MB/秒は余裕でオーバーしている。OCZは、リードが1GB/秒の大台に到達しているが、完全に圧縮が効くデータに特化。逆にASUSは、圧縮率の影響を少なくし、バランスよい性能を発揮する仕様になっている感じだ。

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

ASCII.jp RSS2.0 配信中