Windows 8にベストな魅力を満載
SSDとしては後発の「RAIDR EXPRESS PX2-240GB」は、「Windows 8」の「UEFI」や「Secure Boot」をサポートするなど、8への対応はバッチリ。OSインストール時(Windows 8/7)に、RAIDドライバーを読み込ませなくともインストールが行なえるなど、うれしい配慮も施されている。
ここからは、そんな魅力的なポイントが多数ある「RAIDR EXPRESS PX2-240GB」のスペックと主な特徴を見ていこう。
「RAIDR EXPRESS PX2-240GB」のスペック | |
---|---|
容量 | 240GB(120GB×2 RAID0) |
インターフェース | PCI Express 2.0 x2 |
RAIDコントローラー | Marvell 88SE9230 |
SSDコントローラー | SandForce SF-2281×2 |
NANDフラッシュ | 東芝 19nm MLC SyncNANDフラッシュメモリー(16KBページファイル) |
シーケンシャルリード | 最大830MB/秒 |
シーケンシャルライト | 最大810MB/秒 |
シーケンシャル4KBリード(IOPS) | 最大10万 IOPS |
シーケンシャル4KBライト(IOPS) | 最大10万 IOPS |
MTBF(平均故障間隔) | 62万時間 |
対応機能 | UEFI(BIOSと切り替え可能)、TRIM、NCQ、AHCI、AES 128bitなど |
対応OS | Windows 8/7 |
サイズ/重量 | 157×120×20mm/243g |
予想販売価格 | 3万9980円前後 |
自作PC初心者やPCに
詳しくない人も安心
SSDで最も気になる転送速度だが、「RAIDR EXPRESS PX2-240GB」はRAID0構築とPCI Express 2.0 x2接続で、SATA3の6Gbps(600MB/秒)を軽くオーバーするシーケンシャルリード830MB/秒、シーケンシャルライト810MB/秒を実現。さらにRAID0が構築されたSSDながら、速度低下を抑えるTRIMコマンドを標準でサポートし、アクセス速度を向上させるNCQやS.M.A.R.T.といった機能にも対応している。
「Windows 8」を10秒台で高速起動させる「UEFI」ブートやPCの安全性を高める「Secure Boot」をサポートするだけでなく、従来のBIOSにも対応。UEFIと従来BIOSの切り替えはボード上のスイッチで変更できるようになっているので、PCにあまり詳しくない人でも、BIOSを採用するWindows7プリインストールのメーカー製PCなどに搭載できるようになっている。
チップセットなどが備えるRAID機能を利用する場合は、OSインストール時にドライバーをUSBメモリーなどで別途用意して、手動で組み込まないとストレージデバイスとして認識できないこともあるが、「RAIDR EXPRESS PX2-240GB」はRAID&PCI Express接続ながら、OSインストール時のドライバーインストールは不要になっている。
OS起動後は「デバイスマネージャー」の「ほかのデバイス」に「Marvell Console」が認識されるため、付属DVDからドライバーインストールを行なう必要があるものの、導入は非常に容易になっている。
内部でRAID0が構築されているPCI Express接続のSSDと聞くと、自作PC玄人向けの製品に感じてしまうが、「RAIDR EXPRESS PX2-240GB」は、メーカー製のPCユーザーや自作PC初心者でも容易に導入できるよう作り込まれている。しかも、RAID BIOSによる手動でのストライピングサイズの変更も可能と、こだわり派にうれしいカスタマイズ性も残しているのが非常に魅力的といえる。
次は定番ベンチマークを実行し、OCZ Technology製のPCI Express接続SSDや120GB×2台を使って構築したチップセット制御のRAID0と性能を比べてみよう。
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