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「VAIO Duo 13」ロードテスト 第1回

店頭販売向け「SVD13219CJW」

「VAIO Duo 13」標準仕様モデルの基本性能をチェック

2013年07月22日 08時00分更新

文● 高橋量

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省電力性能の高いHaswell世代のCore i5を搭載

 まずはVAIO Duo 13の標準仕様モデルのスペックについて、各パーツの詳細を確認しよう。搭載しているCPUはHaswell世代のCore i5-4200U(1.6GHz)で、おもな仕様は以下の通り。

VAIO Duo 13標準仕様モデルが搭載するCPU「Core i5-4200U」のスペック
動作周波数1.60GHz
最大周波数2.60GHz
コア数2
スレッド数4
L3キャッシュ3MB
TDP15W
内蔵GPUIntel HD Graphics 4400
グラフィックス定格周波数200MHz
グラフィックス最大動的周波数1GHz

「CPU-Z」によるCore i5-4200Uの詳細情報

 Core i5-4200Uは、状況に応じてTDP(熱設計電力)を上下できる「cTDP」にも対応している。定格のTDPは15Wだが、標準の設定ツール「VAIOの設定」の「電源・バッテリー」-「CPUとファン」を「パフォーマンス優先」に変更することで、最大25Wで動作させることが可能だ。3Dゲームや動画編集など、マシンパワーが必要な作業を行なう際に切り替えるとよいだろう。逆に外出時などバッテリー消費量を抑えたい場面では、TDPを低く抑える「静かさ優先」が使える。

設定ツール「VAIOの設定」から動作モードを選ぶことで、CPUのTDPを調節できる

 搭載されているメモリ容量は4GB。標準仕様モデルではオンボードで搭載されているため、増設や換装には対応していない。直販サイト「ソニーストア」限定販売のVAIOオーナーメイドモデル「SVD1321A1J」なら、オプションで容量を8GBに増やすことが可能だ。

 ストレージには、128GBのSSDが採用されている。接続インターフェースは6Gbps対応のSerial ATA。今回試用したモデルでは「SAMSUNG MZNTD128HAGM」が搭載されていた。

「CrystalDiskInfo」によるストレージの詳細情報

 128GBの容量のうち回復用やシステム用などに使われている分を引くと、実質的に使える空き容量は65~70GB程度だ。あまり多くはないが、「Office Home and Business 2013」や「Photoshop Elements 11」など主要はソフトがインストール済みで、新たなソフトを追加する必要がないことを考えれば問題はないだろう。バックアップ用のデータは外付けHDDやクラウドストレージなどに保存しておいたほうが効率的だ。

標準仕様モデルのストレージの使用状況。空き容量は65GB程度だった

ドライブのパーティション構成を確認すると、回復用に15GB程度利用されていることがわかる

 グラフィックス機能は、CPU内蔵のIntel HD Graphics 4400を利用する。GPUのコアは20基のユニットを搭載する「GT2」で、16基しか搭載されていないIvy Bridge世代のIntel HD Graphics 4000よりも高いパフォーマンスが期待できる。

「GPU-Z」による内蔵GPUの詳細情報

 無線LANについては、IEEE 802.11a/b/g/nに対応している。最大速度は2×2MIMOの300Mbpsだ。11aに対応していることからもわかる通り5GHz帯での通信が可能だが、最新規格である11acには対応していない。そのほかの無線機能についてはBluetooth4.0+HS、NFCに対応している。モバイル回線については標準仕様モデルには搭載されていないが、VAIOオーナーメイドモデル「SVD1321A1J」なら、auの「4G LTE」に対応している。

 インターフェース類は外付け機器接続用にUSB3.0端子×2、映像出力用にHDMI端子、SD/SDHC/SDXCおよびメモリスティックデュオ対応のメモリカードスロットなど。センサー類としては、加速度センサーやジャイロセンサー、地磁気センサー、照度センサーを搭載している。このあたりはVAIOオーナーメイドモデル「SVD1321A1J」と共通の仕様だ。


ソニーストア

(次ページ、「ベンチマークで標準仕様モデルの基本性能をチェック」に続く)


 

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