Book単位でメモを管理する
メモは「Book」に分類して管理できる。Bookの中にBookを作成することもでき、フォルダーのような間隔で扱えるだろう。Bookを開いた状態でメモを作成すれば、そこに保存される。もちろん、手動で指定したり、移動することも可能だ。また、Bookごとに自動同期するかどうかを設定できるのも細かい配慮だ。端末内にのみ残しておきたいデータは、同期を切っておけばいい。
メモは「Process」メニューからメール送信できる。その際、大きなファイルの場合は圧縮したり、編集して欲しくないならPDFファイルに変換する機能を備えている。まずはファイル形式を変換し、その後メールで送ればいい。
以上が「Notebooks」の説明書となる。価格は500円と高めだが、ずっと活用できる最強のメモアプリと考えれば安いもの。テキストエディターやタスクリスト、録音、データ管理など、それぞれに特化したアプリはたくさんある。しかし、すべてを1つのアプリで利用できるのは便利このうえない。Evernoteでも似たことができるが、アップロード容量制限がなく、Dropboxをストレージとして利用できるのはありがたい。価格は500円だが、最初に支払うだけで済む。閲覧だけなら、オフィス文書も可能なのでビューワーやファイルストレージとしても使える。GTDアプリの「OmniFocus」やテキストエディタの「TextExpander」など多数のアプリと連携することも可能だ。
名刺を交換したら写真を取って、「名刺」Bookに保存すればいい。画像の容量を気にしなくていい「Notebooks」ならでは。EvernoteのようにOCR機能はないので、ファイル名を名前などに変更すると検索できるのでオススメだ。仕事で必要な手順を書き出してからタスクに分割して登録し、処理していけばスムーズに処理できる。重要なファイルにはパスワードをかけて保護することもできる。人に見られたくないブックマークや写真を隠しておくのもカンタンだ。気になる情報は1ヵ所にまとめて保存し、効率的なアウトプットに活かしていただきたい。
筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「ポケット百科 GALAXY SII LTE 知りたいことがズバッとわかる本」(翔泳社)「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。
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