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柳谷智宣の「神アプリの説明書」 第22回

タスクリストにもなるiPhone用最強メモアプリを徹底解説

2013年07月17日 14時00分更新

文● 柳谷智宣

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Book単位でメモを管理する

 メモは「Book」に分類して管理できる。Bookの中にBookを作成することもでき、フォルダーのような間隔で扱えるだろう。Bookを開いた状態でメモを作成すれば、そこに保存される。もちろん、手動で指定したり、移動することも可能だ。また、Bookごとに自動同期するかどうかを設定できるのも細かい配慮だ。端末内にのみ残しておきたいデータは、同期を切っておけばいい。

「New Book」で新規Bookを作成できる。Book名を入力し、「Save」をタップする

作成済みのメモも、フォルダーアイコンをタップすればいつでも移動できる

 メモは「Process」メニューからメール送信できる。その際、大きなファイルの場合は圧縮したり、編集して欲しくないならPDFファイルに変換する機能を備えている。まずはファイル形式を変換し、その後メールで送ればいい。

ファイルを開いた状態で矢印アイコンをタップ。PDFにするなら「Create PDF」、圧縮するなら「Compress」をタップする

PDFやZIPファイルが作成できた。このファイルを開き、メールで送信できる

 以上が「Notebooks」の説明書となる。価格は500円と高めだが、ずっと活用できる最強のメモアプリと考えれば安いもの。テキストエディターやタスクリスト、録音、データ管理など、それぞれに特化したアプリはたくさんある。しかし、すべてを1つのアプリで利用できるのは便利このうえない。Evernoteでも似たことができるが、アップロード容量制限がなく、Dropboxをストレージとして利用できるのはありがたい。価格は500円だが、最初に支払うだけで済む。閲覧だけなら、オフィス文書も可能なのでビューワーやファイルストレージとしても使える。GTDアプリの「OmniFocus」やテキストエディタの「TextExpander」など多数のアプリと連携することも可能だ。

 名刺を交換したら写真を取って、「名刺」Bookに保存すればいい。画像の容量を気にしなくていい「Notebooks」ならでは。EvernoteのようにOCR機能はないので、ファイル名を名前などに変更すると検索できるのでオススメだ。仕事で必要な手順を書き出してからタスクに分割して登録し、処理していけばスムーズに処理できる。重要なファイルにはパスワードをかけて保護することもできる。人に見られたくないブックマークや写真を隠しておくのもカンタンだ。気になる情報は1ヵ所にまとめて保存し、効率的なアウトプットに活かしていただきたい。


筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「ポケット百科 GALAXY SII LTE 知りたいことがズバッとわかる本」(翔泳社)「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。


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