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T教授の「戦略的衝動買い」 第252回

スタイリッシュな“ギャメラ”「GALAXY S4 Zoom」を計画買い!

2013年07月17日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

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“Androidを採用したデジカメ”から
通話ができるスマートフォンに!

機種名 GALAXY S4 Zoom GALAXY Camera
OS Android 4.2 Android 4.1
ディスプレー 4.3型 540×960ドット AMOLED 4.77型 800×1280ドット LCD
撮像素子 1600万画素CMOSセンサー 1630万画素CMOSセンサー
レンズ 光学10倍ズーム(広角24mm) 光学21倍ズーム(広角23mm)
F値 F3.1~F6.3 F2.8~F5.9
手ブレ補正 光学式 光学式
バッテリー容量 2330mAh 1650mAh
内蔵ストレージ 8GB 8GB
外部メモリー microSDXC(最大64GBまで) microSDXC(最大64GBまで)
本体サイズ 幅125.5×奥行15.4×高さ63.5mm 幅128.7×奥行19.1×高さ70.8mm
重量 208g 305g
そのほか 音声通話+パケット通信、物理ホームキー パケット通信のみ、ソフトウェアキー

 ギャメラとZoomの詳細なスペックは比較表を見ていただくとして、Zoomの4.3型AMOLED(アクティブマトリクス式有機EL)ディスプレーは、ギャメラの4.77型より一回り小さいが、明るくコントラストがくっきりとしていて極めて見やすい。

左がGALAXY Cameraで右がGALAXY S4 Zoom。画面サイズは4.77型と4.3型で、解像度は1280×800ドットと960×540ドット

左がGALAXY Cameraで右がGALAXY S4 Zoom。画面サイズは4.77型と4.3型で、解像度は800×1280ドットと540×960ドット

解像度には差があるが、AMOLEDディスプレイのGALAXY S4 Zoom(左)は明るくコントラストがあって見やすい

解像度には差があるが、AMOLEDディスプレイのGALAXY S4 Zoom(左)は明るくコントラストがあって見やすい

 そして、ギャメラとZoomの最も大きな違いは、Zoomはデータ通信に加えて音声通話をサポートしているスマートフォンだということだ。そのため、バッテリー容量はギャメラの約1.4倍以上にあたる2330mAhのリチウムポリマー充電池を搭載している(ギャメラは1650mAh)。

 ごく普通のスマートフォンとして、SNSやメールを送受信し、たまに音声通話も行なうとなれば、このバッテリー容量でも十分とは言えないかもしれない。

Zoomの底面にはカメラの三脚穴と互換のネジ穴が空けられており、プラスティック製のフタが用意されている

Zoomの底面にはカメラの三脚穴と互換のネジ穴が空けられており、プラスティック製のフタが用意されている

 Zoomは従来のギャメラ同様に三脚穴が継承されている。しかし、基本はスマホであり三脚穴を使うシチュエーションはそれほど多くないと想定されているためか、三脚穴を上手く隠すダミーのプラスティック製の栓が付属する。

2330mAhの大容量バッテリーを側面から挿入する構造になっている

2330mAhの大容量バッテリーを側面から挿入する構造になっている

バッテリーの上にmicroSIMスロットがある

バッテリーの上にmicroSIMスロットがある

撮影画像を保存するmicroSDカードは本体底面の専用スロットに挿入

撮影画像を保存するmicroSDカードは本体底面の専用スロットに挿入

GALAXY Cameraはバッテリー、microSIM、microSDカードの3種類をカメラ底面のスロットに収納する構造だった

GALAXY Cameraはバッテリー、microSIM、microSDカードの3種類をカメラ底面のスロットに収納する構造だった

 ギャメラが多くのデジカメと同じく、底面にある跳ね上がるフタを開けてSDメモリーカードやバッテリーを挿入、交換するのに対して、Zoomは側面からのアクセスとなる。

 大容量バッテリーとmicroSIMカードはこの側面から挿入し、Zoomの撮影データの保存されるmicroSDカードは、底面のmicroSD専用の小さなスロットに収納される。

10倍光学ズームレンズも本体が薄い分、強烈なインパクトがある

10倍光学ズームレンズも本体が薄い分、強烈なインパクトがある

ズームレンズを伸ばしきった時の迫力はギャメラ(左)が圧倒的に上だ

ズームレンズを伸ばしきった時の迫力はギャメラ(左)が圧倒的に上だ

GALAXY S4 Zoomはコンパクトで丸く角がないので極めて持ちやすい

GALAXY S4 Zoomはコンパクトで丸く角がないので極めて持ちやすい

GALAXY S4 Zoomのレンズ部分を上にして、それ以外を持つとホールドしやすい

GALAXY S4 Zoomのレンズ部分を上にして、それ以外を持つとホールドしやすい

 ギャメラもZoomもその“ウリ”のひとつに、高倍率の光学ズーム機能がある。ギャメラは脅威の21倍光学ズーム機能が評判だったが、スリムなデザインを優先させたZoomは光学10倍ズームと少し遠慮したスペックだ。

GALAXY S4 Zoomはズームリングを回転させることでカメラの起動を行なったり、ズーム倍率をコントロールできる

GALAXY S4 Zoomはズームリングを回転させることでカメラの起動を行なったり、ズーム倍率をコントロールできる

 Zoomの望遠機能の倍率調整は、アナログカメラのユーザーインターフェースのように、実際のレンズリングを回転させてその画像を拡大、縮小することができる。

 一方、ギャメラは、シャッターボタンの周囲にある小さな爪のある回転リングを右手人差し指の指先で調整する。Zoomの方がアナログカメラに近いとは言えるが、実際にどちらの操作を好むかはユーザー次第だろう。ズーム倍率の大小も同様だ。

スマホとしてほかの作業をしていても、ズームリングを回転させるとカメラのランチャーメニューが画面にポップアップする

スマホとしてほかの作業をしていても、ズームリングを回転させるとカメラのランチャーメニューが画面にポップアップする

 そしてZoomは、スマートフォンとして使用中でも、突然シャッターチャンスが訪れたなら、ズームリングを回転させることで、現在やっている仕事を中断して撮影モードに入ることのできる「Quick Launch & Shortcuts機能」を搭載している。

「Auto」「Smart」「Expert」に加えて、それらの中から気に入った自分の設定を「My mode」として登録できる

「Auto」「Smart」「Expert」に加えて、それらの中から気に入った自分の設定を「My mode」として登録できる

Smartでは、撮影目的に応じて多くのメニューの中から最適の設定条件をプリセットした環境を選択できる

Smartでは、撮影目的に応じて多くのメニューの中から最適の設定条件をプリセットした環境を選択できる

Expertでは、ホワイトバランスや露出、絞りなどカメラのエレメントをビジュアル的に見ながら自由に設定変更できる

Expertでは、ホワイトバランスや露出、絞りなどカメラのエレメントをビジュアル的に見ながら自由に設定変更できる

プルアップメニューを引き出すと、撮影中の画像をリアルタイムで見ながら、色のトーンやカラーリングを任意のサンプルの中から選んでそのトーンに対応させることができる

プルアップメニューを引き出すと、撮影中の画像をリアルタイムで見ながら、色のトーンやカラーリングを任意のサンプルの中から選んでそのトーンに対応させることができる

 Zoomによる動画、静止画の撮影方法や各種設定は、基本的に先輩のギャメラを踏襲している。静止画の撮影に関しては、従来からある全自動の「Auto」、夜景や接写などの撮影シーンを前提にプリセットされた「Smart」、すべてを手動設定できる「Expart」が用意されている。

 そして自分のお気に入りの撮影スタイルを「My mode」に登録できる。また撮影時にモニターを見ながら、映像効果をリアルタイムに変更できるのも従来同様だ。

相手と会話中に、ズームリングを回転させることで、回線を切ること無く、相手に撮影画像を送ることができる(らしい)

相手と会話中に、ズームリングを回転させることで、回線を切ること無く、相手に撮影画像を送ることができる(らしい)

会話中にズームリングを回転すると撮影のためのメニューがポップアップしてくる。矢印の「In‐calllPhoto Share」を選択するとカメラモニター画面に切り替わる

会話中にズームリングを回転すると撮影のためのメニューがポップアップしてくる。矢印の「In‐calllPhoto Share」を選択するとカメラモニター画面に切り替わる

撮影した画像を自動的に、MMSの添付ファイルとして会話中の相手に送ってくれるらしい。筆者はうまくいっていない

撮影した画像を自動的に、MMSの添付ファイルとして会話中の相手に送ってくれるらしい。筆者はうまくいっていない

 さらにZoomは通話中の相手に、回線を切ることなく、会話を中断して撮影した写真データをMMS機能の添付ファイルとして相手に送信し、画像を共有しながら会話を進行させることのできる「In-Call Photo Share機能」も搭載している。

 しかし、筆者の環境ではいまだ動作していない。筆者の設定ミスなのか、本来機能しない組み合わせなのか今の段階ではよく分かっていない。

設定メニューのCloudの項目で撮影画像を自動的にアップロードするクラウドサービスを指定、設定する

設定メニューのCloudの項目で撮影画像を自動的にアップロードするクラウドサービスを指定、設定する

筆者は、すでに50GBを確保しているピュアストレージサービスの「Dropbox」がお気に入りで活用している

筆者は、すでに50GBを確保しているピュアストレージサービスの「Dropbox」がお気に入りで活用している

筆者は通信環境が3GではなくWi-Fi環境の時のみ、撮影画像をDropboxにアップロードするよう設定している

筆者は通信環境が3GではなくWi-Fi環境の時のみ、撮影画像をDropboxにアップロードするよう設定している

 ギャメラと同じく、筆者はZoomで撮影したすべてのデータをWi-Fi機能がある環境であれば、自動的にDropboxにアップロードするように設定している。

 常にあるとは限らないWi-Fiではなく3G環境でもアップロードは可能だが、大きなデータ量の問題やパケット料金の制約がある場合は、撮影画像のサイズ設定を小さくするなどの組み合わせでも対処できるだろう。

 内蔵するmicroSDカードではなく、撮影後、自動的にDropboxにアップロードすることで、複数クライアント間や複数ユーザー間でのデータ共有は極めて容易になる。

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