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夏ボで買え! 今がお買い得の3万円台デジタル製品 第1回

最新NEXも!? ミラーレスやデジイチだって3万円台で買える!

2013年07月16日 12時00分更新

文● 周防克弥

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手軽に使えるミラーレス機「NEX-3N」

電動のパワーズームが付属する「NEX-3N」。左が電源オフ、右が電源オン時。コンパクトな電動ズームとの組み合わせにより、本体サイズは幅109.9×奥行き34.6×高さ62mmとコンデジ並に小さく仕上がっている。重量はバッテリーとメディア込みで約269g。

 NEX-3Nは多くの製品ラインナップを持つNEXシリーズの中でエントリークラス向けの「3」の最新機種であり、現在のNEXシリーズの中でも最新機種だ。

 画素数は約1610万画素。上位モデルにあたる「NEX-5R」や「NEX-6」と同等の画素数を持っている。

薄いボディーと薄いレンズの組み合わせで携帯性が高い。ストロボ部の左右にステレオマイクが備わっている

薄いボディーと薄いレンズの組み合わせで携帯性が高い。ストロボ部の左右にステレオマイクが備わっている

背面液晶は3型(約46万画素)

背面液晶は3型(約46万画素)

側面には充電可能なUSB端子とHDMI出力が備わる。記録メディアもここから入れる

側面には充電可能なUSB端子とHDMI出力が備わる。記録メディアもここから入れる

電池はグリップ側。NEXシリーズは発売以来すべて共通の電池なのがうれしい

電池はグリップ側。NEXシリーズは発売以来すべて共通の電池なのがうれしい

シャッターボタン周囲に電源レバーとズームレバーが配置されている。レバー操作の電源は確実な操作ができるのでいい

シャッターボタン周囲に電源レバーとズームレバーが配置されている。レバー操作の電源は確実な操作ができるのでいい

コンパクトながらもストロボを内蔵。NEXシリーズのコンパクト機はストロボ外付けが多かったが、実用面では内蔵されているほうが格段にいい

コンパクトながらもストロボを内蔵。NEXシリーズのコンパクト機はストロボ外付けが多かったが、実用面では内蔵されているほうが格段にいい

 残念ながら素子内に位相差検出用のAFセンサーを埋め込んだ「ファストハイブリッドAF」のシステムは搭載していない。そのため、AFスピードこそNEX-5R、NEX-6よりは若干遅く感じるものの、動きのある被写体を追従しなければ気になるレベルではない。

 基本的な撮影機能に関して言えば上位モデルとの差はほとんどなく、日常的に使用するのに十分な性能を持っている。むしろAFシステムの有無の差があるだけで画質はNEX-5R、NEX-6と同等と思える点のほうを評価したい。

液晶は自分側に向くので自分撮りしやすい

液晶は自分側に向くので自分撮りしやすい

 特徴的なのはキットで用意されている電動ズームとの組み合わせで、ズーム操作をコンデジのようにボディー側のレバーで行なえる。また液晶モニターを約180度自分側に反転できるので、自分撮りが簡単に行なえるようになっている。

感度別撮影サンプル

ISO 200

ISO 200

ISO 400

ISO 400

ISO 800

ISO 800

ISO 1600

ISO 1600

ISO 3200

ISO 3200

ISO 6400

ISO 6400

ISO 12800

ISO 12800

ISO 16000

ISO 16000

 感度設定はISO 200からISO 16000まで。ISO 1600からノイズが発生し始めて、ISO 3200からは目立ってくる。ISO 12800からはディテールが崩れ始めている。ISO 3200まではノイズが出ていても階調が残っているので十分に実用範囲内だ。

 機能面では色合いや色調を変更できる「ピクチャーエフェクト」や特殊効果的な「クリエイティブスタイル」、ダイナミックレンジを広げる「Dレンジオプティマイザー」や「オートHDR」など、NEXシリーズでおなじみの機能が搭載されている。

 また撮影後にカメラが自動的に適切と思われるフレーミングにトリミングしてくれる「オートフレーミング」機能も搭載され、意図せずに面白い結果が得られる場合もある。

デジタルズームの一種ではあるが、より高画質を保ったまま拡大処理できる「超解像ズーム」で最大2倍まで拡大できる。これとは別にデジタルズーム機能も備わり、最大で4倍までの拡大撮影が可能だ

撮影モードを意識せず、手軽に見た目で設定を確認しながら変更できるのが「マイフォトスタイル」。ライブビューで画像を確認しながら「ボケ具合」「色あい」「明るさ」「鮮やかさ」「ピクチャーエフェクト」の5つの項目をホイール操作で変更できる

撮影モードを意識せず、手軽に見た目で設定を確認しながら変更できるのが「マイフォトスタイル」。ライブビューで画像を確認しながら「ボケ具合」「色あい」「明るさ」「鮮やかさ」「ピクチャーエフェクト」の5つの項目をホイール操作で変更できる

背面液晶右下に「?」アイコンが出ているときに対応するボタンを押すとヘルプ画面を呼び出せる

ソニーのデジカメではお馴染みの「スイングパノラマ」。標準とワイドが選べるが、ワイドで撮影した

ソニーのデジカメではお馴染みの「スイングパノラマ」。標準とワイドが選べるが、ワイドで撮影した

フルオートモードは2種類を用意。「おまかせオート」(左)と「プレミアムおまかせオート」(右)があり、プレミアムにするとシーンに応じてオートHDRと手持ち夜景の2つが加わる。上の写真でも右はHDRが動作している

 機能面で若干は上位モデルに劣る点はあるものの、自分撮りしやすい可変液晶やコンパクトなボディー、コンデジライクなズーム操作可能なレバーなど、総合的に優しい仕様になっている。

 気軽に使えつつも画質は十分で、日常的に持ち歩いて意識しないで高画質な写真を撮ることのできるデジカメだ。使いもしない機能を多く搭載した高価な機種よりも、実用性の高い安価なエントリーモデルのほうが気楽に使える。

明暗のあるシーンでもオートの精度が高く、見た目の雰囲気そのままで撮れることが多い

明暗のあるシーンでもオートの精度が高く、見た目の雰囲気そのままで撮れることが多い

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