アジア初、中国への出店が発表された
マイクロソフトの直営店舗「マイクロソフトストア」を知っているだろうか。
日本ではまだ展開していないこの直営店舗は、2009年10月のWindows 7の発売と同時に、アリゾナ州スコッツデールに第1号店を出店。これまでに米国、カナダおよびプエルトリコで75店舗を出店。今後1年間で101店舗にまで拡大する計画を明らかにしている。欧州への展開は予定されていないが、間もなくアジア初の店舗として中国へ出店することが、7月10日にケビン・ターナーCOOから発表された。
「マイクロソフトストア」とは?
マイクロソフトストアは、ひと言でいえば、アップルの直営店舗であるアップルストアと同じようなコンセプトを持った店舗だ。
Windows搭載PCなどを利用していて疑問に思ったことを質問できる「Answer Desk」や、ハードウェアやソフトウェアの操作方法を学べる「Personal Training」、1対1で導入相談に乗ってもらえる「Business Consultation」といったサービスを提供。タブレットやXboxといったマイクロソフト製品のほか、OEMパートナーのPCやスマートフォン、タブレットのサードパーティー製品や周辺機器、アクセサリーなども販売している。
アップルストアとの違いは、他社製品のハードウェアも展示されている点だろう。Windows搭載PCでは選択肢の広さが特徴のひとつで、それを体感できる店舗ともいえよう。また一部店舗では、マイクロソフトのパートナー企業が販売活動やマーケティング活動などに2階スペースを利用できる形としており、パートナー連動型の店舗としているのも特徴だといえる。
7月8日から開催されている「Microsoft Worldwide Partner Conference 2013」において、ケビン・ターナーCOOは、「パートナー企業には、自らのオフィスの延長線上として、マイクロソフトストアを活用してほしい」と、参加したパートナーに呼びかけた。
そして、マイクロソフトストア店内では、Xbox 360やSurfaceなどを実際に試せる点も特徴だ。実際、筆者が訪問した店舗では子供たちが楽しそうにXbox 360でゲームをプレイしていた。
マイクロソフトストアのコンセプトのひとつに、地域に根ざした店舗づくりが掲げられており、老若男女が訪れることができる店舗としても工夫が凝らされている。
日本への出店については、現時点では具体的な計画はないが、ぜひ展開してほしい取り組みのひとつである。
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