「JAL SKY Wi-Fi」とインドネシアのオタク事情を探る 第1回
空を飛びながらネットに接続
機内ネットサービス「JAL SKY Wi-Fi」は便利すぎる!
2013年07月14日 12時00分更新
Twitter、Facebook、YouTube、スマホゲーム
なんでも遊べる!
ひととおり速度を調べたところで、ますます気になるのは、ネットを使って実際にどんな作業ができるかだ。そこで、赤道を通過するタイミングで、TwitterとFacebookに写真付きで投稿してみた。
すると、写真のアップロードも文章もアップロードも一度も失敗することなく、あっさりと成功した。ちなみにアップロードした写真のサイズは“Flightradar24.com”の画面をキャプチャしたデスクトップ画像で約50kbのもの。
あまりにもあっさりとアップロードが完了してしまったので、YouTubeを見られるか試してみたところ、通常画質の動画であれば1分間に3秒くらい遅延する程度で、大幅なデータ遅延によってぶつ切れ動画になってしまうことはほとんどなかった。
さて、ここまでなんでもできてしまうと欲が出てしまう。そこでTwitterで試してみたいことを募集したところ、スマホで「ソーシャルゲームもしくはネットゲームが遊べるか試してほしい」というリクエストがあった。筆者のiPhoneに唯一入っていたハンゲームのネット麻雀「天極牌」で試してみると、若干のもたつきは感じたものの、一度も回線が切れることなくゲームをプレイできた。
さらにリクエストを募集したところ、「Googleマップの現在位置の情報がどうなるのか」という質問が来たので、早速「Googleマップ」を立ち上げて、窓にiPhoneを押し当ててみると、現在位置が地図上に表示された。
ちなみにGPSの情報は、窓側の席で窓に端末を押し付けないと情報を取得できないので、もし現在位置を地図上に表示させたいという人は、窓側の座席を指定しよう。
ジャカルタを飛び立ったのが現地時間の22時過ぎで、赤道を通過したのが現地時間24時ということもあり、機内の照明は落とされ、お休みモード。これ以上、明かりが漏れる実験をしていると周りの乗客の迷惑になるので、最後に5分間ほど自転車用のGPSロガーアプリ「MotionX-GPS」で5分間ほどログを取得し、得られたGPSデータを地図上に表示して実験を終えた。
が、その後iPhoneでTwitterやらFacebookを更新していたら、一睡もすることなく成田空港に到着してしまうという、見事なネット廃人っぷりを発揮してしまった。
利用料を支払う価値がある
満足度の高いサービス
さて、振り返ってみると、オンラインゲームなどの瞬時にデータを大量に送受信するような使い方はできないが、TwitterやFacebookの更新、ちょっとしたメールのやりとり、YouTubeなどの動画共有サイトの利用や、低画質であればVODの利用もできそうだ。ビジネスユーザーの要求レベルはもちろん、エンターテイメントとしても、満足度の高いサービスと言い切れる。
今回はオフシーズンでの検証だったが、これから迎える繁忙期は利用者が増えることで若干の速度遅延などが起きるかもしれない。また、雷雲の中を通過する間はネットが使えないなど、環境によっては満足なネット環境とはいえないかもしれないことは、頭に入れておく必要があるだろう。
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