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前田知洋の“タネも仕掛けもあるデザインハック” 第20回

新しいiPhoneで採用 フラットデザインを知ったフリ

2013年07月05日 09時00分更新

文● 前田知洋

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iOS7のインターフェイス フラットデザインを正しく知ったかぶってみる

 新しいiPhoneのOSに採用されることが決まったフラットデザイン。このサイトにアクセスなさるような詳しい方でも、ITの知識がない人から「それって、どう違うの?」って質問されると、上手く説明できないことがあります。

 「何かを知っている」、「理解している」と、それを「相手のレベルにあわせて、上手く説明できること」「教えること」は違うジャンルの話。筆者もマジックのレッスンやレクチャーをすることがありますが、相手が初心者の場合は、トランプの「どちらが表で、どちらが裏か?」という説明から始めないといけません。

 iPhoneやiPadで採用されるフラットデザインについても、「あのね、スキューモーフィックデザインっていうのがあってね、そもそも1919年代にドイツのバウハウスで…」なんて説明しても、ITやデザインについて基礎知識のない相手なら脳がフリーズして終わってしまうかもしれません。かといって、「カラフルな色に、テクスチャーなし。素人でもデザインできる」という解説もユーザーにとっては無関係。ちょっと手抜きの解説のような気がします。

 そうはいっても、筆者はプロのデザイナーでもデベロッパーでもありません。ITのことを聞かれると、浅い知識のなかから、「知ったかぶり」を含めて友人などに話しています。

 しかし、知ったかぶるなら、正しく知ったかぶるのが大切!ということで、誰かに質問されたときのための「iOS7で採用されたフラットデザインで何が変わるのか?」をピックアップしていきたいと思います。「リッチデザイン」とか「メタファー」なんて抽象的な単語や、専門用語を抜きにして、フラットデザインをどこまで解説できるでしょうか。

ユーザーにとって変わったこと

  1. 小ちゃくてもアイコンが見やすくなった
  2. レイヤーの概念が案外わかりやすい
  3. デジタルネイティブ寄りになった

デベロッパーにとって変わったこと

  1. インターフェイスがデバイスの解像度の違いにあわせやすくなった
  2. 数字や文字との相性が良くなった
  3. 具象デザインから開放された

 デベロッパーは、それはもう専門分野の人ばかりでしょうから、ここでは「ユーザーにとって変わったこと」だけをピックアップしていきます。

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