荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第311回

昭和初期の木造旅館と温泉街の猫たち

にゃんたがシロに接近！　そして……

旅先猫を撮るときは背景が大事。そこがどこであるかがわかるアングルで撮るべし（2013年6月 オリンパス OM-D E-M5）

　世間話してたらにゃんたが朝の散歩に出かけようとしたので、先回りして玄関前から1枚。

　正面から撮ろうと思ったら、プイと左を向いてしまった。

　なぜ急にそっちを向いたのかと視線を追うと、どこぞに隠れていたシロが悠然と歩いてきてたのであった。

にゃんたがシロの鼻先をペロッと舐める瞬間を連写でゲット（2013年6月 オリンパス OM-D E-M5）

　それに気づいたにゃんたがシロにすすすと近づいて鼻先をペロリ。

　そんなコミュニケーションはいらねえといわんばかりに、シロは迷惑そうな顔をして去って行ったので、にゃんたは仕方なく1匹で朝の散歩をはじめる。

　もちろんついていく。

狭い旧道を上ってくる観光客とそれを見つめるにゃんた（2013年6月 オリンパス OM-D E-M5）

　道路脇から坂道を上ってくる観光客をじっと観察してみたり。

お店の前にいるにゃんたとそのにゃんたをチルト式液晶を見ながら撮ってる人。まあ、私もこんなポーズで撮っていると思ってください。坂道であることがわかるように撮ってみた（2013年6月 オリンパス OM-D E-M5）

　土産物屋の前でくつろいでみたり。

　いかん、いつまでも猫と遊んでいてはチェックアウトタイムを過ぎてしまう、というわけで、我々も猫と遊ぶのはやめてチェックアウト。

シロはここがお気に入りらしい。旧道を見下ろしつつのんびりくつろいでおりました（2013年6月 オリンパス OM-D E-M5）

　最後にふたたびシロの写真を。ここがお気に入りの場所らしく、ときどきくつろいでいるようなのであった。

　いやあ、温泉街に猫って似合いますな。

■関連サイト

• 歴史の宿 金具屋

筆者紹介─荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい！』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』（ソフトバンク新書）、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』（玄光社MOOK）。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/