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GIGABYTE「GV-N770OC-2GD」

GIGABYTEの本気を見た! 新型GPUクーラーに大注目

2013年07月19日 12時00分更新

文● 藤田 忠

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 第2世代「Kepler」アーキテクチャーとなるGPUコア「GK110」を搭載する「GeForce GTX TITAN」と「GeForce GTX 780」を除くと、「GeForce 600」シリーズから劇的に性能が向上したとはいえないGeForce 700シリーズ。

 しかし、GeForce 600シリーズで弱かったメモリー周りが若干改善され、しっかりと性能は向上。GeForce 500シリーズからの買い換えにベストな製品になっており、実際、GeForce GTX 680の後継となるGeForce GTX 770は、5万円台ながらハイエンドゲーマーの人気を集めている。

 そんなGTX 770搭載モデルは、各社からオリジナルクーラーやオーバークロック仕様のモデルが登場しており、店頭には20製品近くが並んでいる。そんな多くの製品のなかでも、とくに目を引くのが、巨大な3連ファンを備えるGIGABYTEの「GV-N770OC-2GD」だ。

GIGABYTE「GV-N770OC-2GD」

 今回は定格から104MHzもオーバークロックされた1189MHzのブーストクロックに加えて、シングルGPU最強を誇る「GeForce GTX TITAN」のTDP 250Wを軽く凌駕する450Wという冷却性能を備えるGIGABYTEの新型3連ファンGPUクーラー「WINDFORCE 3X 450W」を備えるGIGABYTE「GV-N770OC-2GD」を徹底解剖してみよう。

いきなりベンチマーク!
GV-N770OC-2GDの実力をチェック

 まずは、GIGABYTE「GV-N770OC-2GD」の魅力であるオーバークロック性能をチェックしよう。比較にはNVIDIAのリファレンスカードを用意。さらにGTX 680やGTX 580とも比べてみよう。

各ビデオカードの比較表
  GV-N770OC-2GD GeForce GTX 770 GeForce GTX 680 GeForce GTX 580
GPUコア GK104 GK104 GK104 GF110
製造プロセス 28nm 28nm 28nm 40nm
CUDAコア 1536基 1536基 1536基 512基
コアクロック 1137MHz 1046MHz 1006MHz 772MHz
ブーストクロック 1189MHz 1085MHz 1058MHz -
メモリークロック 7010MHz 7010MHz 6008MHz 4008MHz
メモリータイプ GDDR5 GDDR5 GDDR5 GDDR5
メモリーバス幅 256bit 256bit 256bit 384bit
TDP 非公開 230W 195W 244W
外部電源 6ピン+8ピン 6ピン+8ピン 6ピン×2 6ピン+8ピン

 3D性能に影響する動作クロックは、定格クロック1137MHz、ブーストクロック1189MHzと強力にオーバークロックされた。GeForce GTX 700シリーズで採用された「GPU Boost 2.0」と高い冷却性能GPUクーラー「WINDFORCE 3X 450W」の相性はバッチリで、なんと実測の最大ブーストクロックは1267.3MHzを記録。これは同じオーバークロックモデルのなかでも、トップクラスに入るブーストクロックだ。同じ5万円台前半の価格ながら、低いブーストクロックのモデルもあるので、性能重視派は要注目だろう。

「GPU-Z」の結果。定格クロックも1100MHz超えにオーバークロックされている「GV-N770OC-2GD」。ゲーミング中は、ブーストクロックがメーカー公称値より高い1267.3MHzに

 定番3Dベンチマークの「3DMark」と重量級ゲーム「Crysis 3」で性能を見てみよう。3DMarkはDirectX 11の機能をフルに利用した「Fire Strike」を実行。Crysis 3は30秒間のフレームレートを「Fraps」で測定している。  テスト環境にはLGA 1150プラットフォームのインテル「Core i7-4770K」や「Z87」マザーボードを使用している。

テスト環境
CPU Intel「Core i7-4770K」(3.5GHz、4コア/8スレッド)
マザーボード GIGABYTE「GA-Z87X-UD5H」(Intel Z87 Express)
メモリー 16GB(PC12800 DDR3 8GB×2)
SSD Intel「SSD 335」(240GB)
電源ユニット Seasonic「SS-750KM」(80PLUS GOLD 750W)
OS Windows 8 Pro(64bit)
グラフィックドライバー GeForce 320.18 Driver

マザーボードはGIGABYTE製の「GA-Z87X-UD5H」を使用した

3DMarkとCrysis3

 GTX TITANやGTX 780と同じGPUクーラーを搭載しているGTX 770リファレンスカードの実測ブーストクロックは、公称値から約65MHz高い1149.7MHzとなったが、さらに100MHz以上高いブーストクロックで動作する「GV-N770OC-2GD」は、3DMarkの総合とGraphicsスコアーで7%前後、Crysis 3のフレームレートは最大で5fps勝る結果になっている。Crysis3のフレームレート差は体感でわかるほどではなかったが、ブーストクロック1267.3MHzの効果はしっかり出ている。

3DMark Fire Strike (単位:score) better→

Crysis 3 最高画質/1920×1080ドット(単位:fps) better→

 この高いブーストクロック性能もさることながら、安定した1200MHz超えのブーストクロックを実現できる高い冷却性能を発揮する、新型の「WINDFORCE 3X 450W」にも超注目だ。

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