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スマホで始める「音楽アプリ部」 第7回

漫画家ノッツさんが、「アンぽんちゃん」と一緒に音楽アプリをご紹介していきます

音楽アプリを紹介する有能無気力少女、アンぽんちゃん登場!

2013年07月18日 14時00分更新

文● ノッツ

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スイッチポンでチューニング
弦楽器奏者は大助かりです

アンぽん 操作はとっても簡単です。目的に応じて、画面下に並ぶ3つのボタンをタップしてチューニングするんです。

ノッツ 画面上部の音名をスライドさせて、「Tune'○'」をタップすればいいんですね。楽器を鳴らして音名を判別させる場合には、「Tune Auto」を使えばいい。

画面左下をタップすると、画面上部にあるオレンジ色の(画面ならa)の音が出ます。画面中央下をタップするとその音に合わせたチューニングができるほか、自動で音程を追いかけてチューニングする「Tune Auto」もあります

チューニングする楽器の種類も選べる。ギタリスト以外の人もガンガン利用できちゃいます

アンぽん ただチューニングするだけではなくて、細かい設定もできるのが嬉しいところです。チューニングする楽器の種類だって選べちゃいますよ。ギターだけじゃなくて、ヴァイオリン、ヴィオラ、ウクレレなどなど。

ノッツ 楽器の音量に合わせてマイクの感度を設定したりもできるんですね。日本のオーケストラや電子楽器などで一般的なA=440Hzという基準とは異なったピッチでもセッティングできるというのも、オーケストラ奏者の人には役立つかもしれません。

画面のカラーを設定できるのも、細かいながら嬉しいこだわり。楽器やバンドのイメージカラーに合わせてもいいですね

マイクの感度設定を行う「Microphone Sensitivity」や、チューニングの基準値(周波数)を変更する機能「Orchestra Tuning」などの機能までそなえています

アンぽん 基本的にはスイッチポンでチューニングができる、超シンプルなアプリで使いやすいと思います。

ノッツ 押入れからホコリをかぶったアコースティックギターを、久しぶりに取り出して弾いてみようかな……というお父さん方には、うってつけのアプリですね。チューナーが見当たらなくても、スマホとこのアプリでOKです。

アンぽん そういうシチュエーション、ありますものね。

gStrings Freeでチューニングするノッツさん

ノッツ そうですね……。ボロンボローン。もう弦は何年張り替えていないだろうか。夫婦の会話も職場で与えられる仕事も段々と少なくなってきた最近だ。このチューニングが狂いに狂った古いアコースティックギターのように、私の人生も少しずつズレていったのかもしれない。久しぶりに爪弾くギターの音色は私の心を穏やかにする。昔ほどは弾けないが、それでも結婚前に弾いた得意なフレーズをこの指はまだ、覚えていたのだ。そうだ、あの頃は毎日ギターをチューニングし、弾いていたんだもんな。私の久しぶりのギターは、妻との会話のきっかけになるだろうか。柔らかな旋律ががさらに私を包む。だんだんと昔の勘を取り戻してきた。妻が家を出てもう3日になる……。

アンぽん 長いよ! というか、ギターの勘を取り戻す前に妻を取り戻せよ! 油断したらすぐ暗い妄想をしますよね。

ノッツ そうですね。だけど楽器でも日常でも、毎日チューニングを施して調律するというのは、とても大事なことでは……というお話でした。今回はこのあたりで。

アンぽん 早くも打ち切りの予感がしていますが、またお会いしましょう。次会う時は、私たちにASCII.jpからチューニングという名の制裁が施されていることうけ合いです。

ノッツさんとアンぽんちゃんの音楽アプリ部活動は始まったばかりです

ノッツ

著者近影

 地元の工場で働きつつ自宅録音ひとりバンドKNOTSとして音楽活動をしていたが、宅配ピザ屋すらない田舎っぷりに限界を感じて上京。ピザを食べながら東京で音楽活動を本格化させると思いきや、なぜか最近マンガやイラストでの活動が主になっている。マンガは現在、音楽誌サウンド・デザイナー「たくろくガールズ」、まんがタイムきららMAX「ソラミちゃんの唄」、WEBイキパラCOMIC(毎週金曜日更新)「カタワレノワレワレ」を連載中。また、IKKI COMIXより単行本「クルミくん NO FUTURE」が現在発売中。

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