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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” ― 第310回

「OM-D」を携えて、猫がいる街「谷中」をぶらり

2013年06月28日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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好々爺っぽい猫。そっと近づいて地面スレスレから撮影
谷中の路地で見かけた好々爺っぽい猫。そっと近づいて地面スレスレから撮影(2013年6月 オリンパス OM-D E-M5)

 上野から北東へ台地の尾根沿いに進むと「谷中」にたどりつく。

 谷中というと「谷地」っぽい名前でそう思ってる人も多いけれども、実は上野台地に続く台地上と、その南西にある谷地を合わせた地域で、どうやらもともとは台地の上だったらしく、中世には台地上を古い街道が通っていたという(「日本歴史地名大系」より)。

 まあ要するに非常に古い歴史を持つ土地で、古くからの家々やお寺がたくさん残っていて、そういう古い土地には猫がたいてい当たり前のようにいるってことなのだ。

 中でも谷中は猫がいる街として有名になってる。今でこそ「猫は室内飼い」が主流になったけど、ちょっと前までは放し飼いが一般的で、古い街では今でも飼い猫が自由に外を歩き回ってて、周りの人たちもそれを当然のように受け止めているから、猫も安心して歩き回れるのだ。高低差もお寺もあるってところが猫にも楽しそうである。

 確かにそこかしこに猫はいるんだけど、そこは猫のこと、わざわざ人が多い商店街を悠長に歩いてたりはしない。

 地域猫として世話されている猫たちは晩ご飯の時間になると出てくるけれども(だからそれを狙うと確実に猫に会える)、真っ昼間はそうじゃない。

 昼間の猫は安全なところで「くーっ」と昼寝してるのが普通だからして、谷中にいけば簡単に猫に会えるーというわけではありません。まあ当たり前の話ですな。

 だがしかし、人通りが多い商店街をはずれて街をのんびり散策していると、思わぬところで出会うものである。

見ての通り、ほんとにペタッと座ってます。右手にはカメラ。リコーの「GXR」でした。思わず撮っちゃったので、写真を見せて掲載許可をもらいました。見知らぬ人を撮るときはひとこと声をかけるのが大事(2013年6月 オリンパス OM-D E-M5)
見ての通り、ほんとにペタッと座ってます。右手にはカメラ。リコーの「GXR」でした。思わず撮っちゃったので、写真を見せて掲載許可をもらいました。見知らぬ人を撮るときはひとこと声をかけるのが大事(2013年6月 オリンパス OM-D E-M5)

 先日は路地の奥で猫写真を撮ってるカップルを発見。女子の方は赤い水玉ワンピースのままアスファルトにぺたっとすわって猫と遊んでるじゃないか。

 最初は何ごとかと思ったんだけど、彼女の視線の先にネコを見つけて納得。服が汚れるかどうかより猫の方が大事です。

 ぺたっと座って指先を出して猫を呼んでる。猫の方も慣れたもん。近所に住んでいる人によると、このあたりの飼い猫らしい。

 ちょっとおじゃまして一緒に撮らせてもらう。

猫の方もすっかり慣れてて無防備に転がってます(2013年6月 オリンパス OM-D E-M5)
猫の方もすっかり慣れてて無防備に転がってます(2013年6月 オリンパス OM-D E-M5)

 無防備な格好で毛繕いしている猫と、無防備な格好でそれを撮ってる女子と、その姿を撮ってる彼氏(違ってたらすまん。どんな関係か聞いてないもんで)と、さらにそれを撮ってる私という、なんかよくわからん構成。

 ぺたっと座って猫を撮ってる姿をもう1枚。

ちゃんとカメラ目線をしてる猫。このくらい猫に馴染んでから撮りたいものです(2013年6月 オリンパス OM-D E-M5)
ちゃんとカメラ目線をしてる猫。このくらい猫に馴染んでから撮りたいものです(2013年6月 オリンパス OM-D E-M5)

 なんというか、気取ってなくて、猫好き感が全身から出てて、よい感じです。「這いつくばって」の精神です。

 この路地には実はもう1匹猫がいて、そいつはちょっと人を恐がるんだけど、いい顔をしてる。特に目元が好々爺っぽくてよい。そっと近づいて地面スレスレから撮ってみた(冒頭写真)。

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