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第3のOSの争いに本格参戦

「Ubuntu」スマホ本格化、キャリア8社と提携

2013年06月20日 21時00分更新

文● 末岡洋子

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 英Canonicalは6月18日、キャリア向けのフォーラム「Carrier Advisory Group(CAG)」の立ち上げを発表した。同社が開発を進めているモバイル向けUbuntuの開発や採用を促進する動きとなり、欧州と韓国のキャリア8社が設立メンバーに名を連ねている。

 Canonicalは2012年より自社が開発するLinuxディストリビューション「Ubuntu」のモバイル向けインターフェース開発を進めている。2013年2月にスペイン・バルセロナで開催されたMWCでもブースを設け、Ubuntuのスマートフォンおよびタブレットインターフェイスをデモしていた(関連記事)。

GALAXY Nexusで動作するバージョンを現在は提供している

 同月には「GALAXY Nexus」および「Nexus 4」向けの開発者向けプレビュー「Touch Developer Preview」を公開しており、Canonicalによると、数多くの開発者が様々な端末でUbuntuのモバイルインターフェイスをテストしているという。

 CAGはそのモバイルインターフェースを利用したスマートフォンの実現に向けたもので、モバイルUbuntuを支援するキャリアで構成される。設立メンバーとして発表されたのは、ドイツのDeutsche Telekom、イギリスのEE(旧社名はEverything Everywhere)、イタリアのTelecom Italia、ポルトガルのPortugal Telecom、韓国Korea Telecom、LG UPlus、SK Telecom、それに「スペインの国際キャリア」の8社。

 スペインのキャリアは名称を明かされていないが、スペインを拠点に国際展開しているのはTelefonicaとなる。なお、Deutsche Telekom(Telefonicaも)はMozillaの「Firefox OS」にも参加しており、SK TelecomなどはTizenにも参加している。

 CAGになるとモバイル面でのUbuntu開発に影響を与えることができ、早期段階でUbuntuモバイルをサポートするメーカーに関する情報を優先的に得られるなどの特権があるという。Ubuntuモバイルのローンチパートナーになる機会も得られるという。

 CAGはCanonicalとは独立した組織となり、チェアを務めるのは英Symbianの幹部を務めた経験もあるDavid Wood氏。CAGメンバーは定期的な会合を持ち、OEMとオペレーターの差別化、開発者エコシステム、AndroidやBlackberryなど異なるモバイルOS間でのアプリケーションの移植性、アプリのマーケットプレイス、決済の仕組み、分断化、コンシューマー市場と邦人市場、HTML5技術などをテーマに話し合うという。なお、7月いっぱいキャリアの参加を受け付けるとしている。

 CanonicalのCEO、Jane Siber氏は2月、年内にPC向けとモバイル向けなどコードを統一し、端末は2014年初めに登場の見込みと語っていた。Canonicalがモバイルでパートナーを発表するのはこれが初めて。端末メーカーについてはまだ発表されていない。


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