当然ながら、PCを使った4K表示にも挑戦してみた!!
Z8Xシリーズは、これまでのX3やXS3との4K表示から進化している点がある。それは、HDMI入力が4K/30pまでの信号に対応していること。
従来は外部の4Kソースを表示するためには、実売20万円のアダプターを追加する必要があった。ちなみにZ8Xシリーズでもこのアダプターには対応していて、これを使うことでHDMI4本で4K/60pの信号に対応できる。
今回はアダプターは使わず、4K/30pでPCと接続してみた。使用したPCは比較的ハイスペックなゲーム用自作PCだが、ビデオカードはGeForce GTX660搭載の「ELSA GeForce GTX660 S.A.C」(実売価格4万円前後)で、ワークステーション級の高性能グラボというわけではない。
驚いたのが、グラボのHDMI出力を58Z8XのHDMI入力に接続し、コントロールパネルで画面解像度を変更したら、あっさり4K表示ができてしまったこと。
昨年の記事では、1日をムダにするほど苦戦した4K表示がいとも簡単にできてしまった。これは、PCやグラボ側の4K対応が進んでいることもあるだろう。こうなると、4K/30p表示ながらもPC用モニターとして活用する道はかなりハードルが低くなっていると思える。
で、お約束のようにグーグルマップを見てみたが、笑っちゃうくらいマップが広い。またしても地球防衛軍の司令官のような気分を味わった。
この状態でまずは、再びBDソフト再生を試してみた。画面解像度を4K表示としたままで、BDソフトの映像を全画面とすると4K表示になる。
つまり、PC側で4KにアップコンしてZ8Xに4K信号を送っているわけだ。4K変換をソフト側で行なっているのかグラボ側で行っているのかはよくわからなかったが、エッジ強調やノイズ低下、カラー調整などはグラボ側の設定を使用した。
比較として、画面解像度を1920×1080とした状態(フルHD信号出力)と、一番低い解像度設定である800×600とした状態でも見てみた。PCでの4K出力、フルHD出力、(SD出力ができなかったのは残念だが)低解像度出力で、どのように映像に変化が出るのかを比べてみたわけだ。
一番良好な結果となったのは1920×1080のとき。精細さやディテールが抜群にいい。フォントのエッジのにじみも少なく、テキスト表示も明瞭だ。この結果が意味するのは、Z8Xの4K超解像技術の性能の高さだ。