NVIDIAは18日、報道関係者向けのテクニカルセッションをNVIDIA 日本オフィスで開催した。今回のテーマは基本プレイ無料のロボットFPS「HAWKEN」(関連記事)だ。
セッションにはNVIDIAのアジアパシフィック地域 シニア・テクニカル・マーケティング・マネージャーのジェフ・イェン(Jeff Yen)氏が来日し、基本プレイ無料ゲームの最新状況を解説。また、「HAWKEN」を開発したMeteor Entertainmentからもシニアプロデューサーのポール・ロインド(Paul Loynd)氏が訪れ、「HAWKEN」の開発について講演した。
NVIDIAのジェフ・イェン氏は、「PCゲームのニーズは依然強く、年々右肩上がりで成長している。2014年には200億ドルを超える市場に成長する」と、PCゲームの加熱ぶりを解説。「なかでも基本プレイ無料ゲームのプレーヤーが増え、PCの市場を後押ししている」と語った。
市場の半数を占める基本プレイ無料ゲームのプレーヤーを囲い込むことが、PCゲームの未来に繋がるということだが、ここで講演はポール・ロインド氏にバトンタッチ。
彼は「これまで基本プレイ無料のゲームといえば、2Dで見かけがパッとしないものや、コミックスや実在の人物を題材としたゲームばかりだった。しかしこれからは、トリプルAクラスのゲーム(Call of DutyやBattlefieldシリーズ)に匹敵するゲームが増えていく」と語る。その1つがロボットFPS「HAWKEN」だ。
PhysXがリアルさや派手さを演出
「HAWKEN」にはNVIDIAの物理演算エンジンライブラリー「PhysX」が大きく関わっている。具体的には「APEX Particle」と「APEX Turbulence」という効果が「HAWKEN」には実装されている。「APEX Particle」は火の粉や粉塵の表現に使われ、「APEX Turbulence」はロボットが巻き起こす気流を再現する。これらは、何かを破壊した時に派手な(リアルな)演出として効果を発揮する。
PhysXの有無によるグラフィックスの違いは動画でご覧いただくと一目瞭然だ。