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ミドルでも手を抜かない! ソニーAVアンプ「STR-DN1040」のこだわり

2013年06月18日 18時17分更新

文● ASCII.jp編集部

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「STR-DN1040」

「STR-DN1040」

 ソニーが7月20日に発売予定のAVアンプ夏モデルに関する試聴説明会を開催した。同社が夏モデルとして投入するには「STR-DN1040」など3モデル(詳細はこちらの記事を参照)。一番高価格のDN1040でも実売5万円前後となるミドル~エントリークラスモデルだ。今回はDN1040を中心に紹介する。

左が新モデル、右が旧モデルの基板。旧モデルは基板中央部分にメタルコアモジュールを搭載する

 まず音質設計ではパワーアンプの基板自体の材質を変更。より強度が高いガラスエポキシ素材を採用することで、高剛性を高め、音離れのいい音質を実現している。

 加えて、従来はメタルコアモジュールと呼ばれる金属板に実装していたパーツを基板内に内包。モジュール自体がなくなっている。

 抵抗器には音質専用の部品を採用。開発過程において同社の技術者とのやりとりがなされた、いわばオリジナルオーダー品だ。

コンデンサーも新型のものを採用

コンデンサーも新型のものを採用

左がSTR-DN1040、右が従来モデルの底面。溝の入り方と通気口のパターンが異なる

 電源部のブロックコンデンサーも新開発のものを採用したほか、シャーシ自体も新規に設計し、強度を増すために底面に施される溝の加工も見直された。

フット部の中には4本のリブを配置

フット部の中には4本のリブを配置

 フット内部には固有の振動を防ぐためのリブを4本配置。複数の型を試作し、試行錯誤を重ねた末にスピーカーの音圧が本体に影響しないように最適な形状になっている。

 この結果、ステレオ音源の再生であってもまるでセンタースピーカーから音がなっているかのように聞こえるボーカル、広々とした空間表現、ピアノや管弦楽器の優れた再現などを可能とした。

Windows 8のチャームバーから簡単に接続できる

Windows 8のチャームバーから簡単に接続できる

BluetoothとAirPlay、両方に対応するのも特徴

 ネットワーク機能も特徴の1つ。本機は無線LANを内蔵し、Windowsからの音楽再生(DLNA)やAirPlayに対応。さらにBluetoothも内蔵しており、スマホなどからダイレクトに音楽を再生できる。

前面のUSB端子にストレージを接続。保存された音楽ファイルを再生できる。USBおよび有線LAN接続では192kHz/24bitのハイレゾ音源の再生も可能だ

前面のUSB端子にストレージを接続。保存された音楽ファイルを再生できる。USBおよび有線LAN接続では192kHz/24bitのハイレゾ音源の再生も可能だ

 なお、192kHz/24bitハイレゾ音源の再生にも対応するが、その場合は有線LANまたはUSBストレージからの再生のみとなり、無線LAN接続の場合は48kHz/16bitまでとなる。

前面の端子にMHL対応スマホ/タブレットを接続することで映像/音声出力が行なえる

 前面にはUSB端子とHDMI端子を装備し、HDMI端子はMHL規格に対応。MHL対応スマホなどを接続することで、スマホの画面と音を出力しつつ、スマホに充電できる。

 無線LAN内蔵ということで、もちろんスマホ連携も可能。本機は同社製の2つのアプリに対応する。

LAN内のデバイスに保存された楽曲ファイルを参照し、AVアンプで再生できる「Network Audio Remote」

LAN内のデバイスに保存された楽曲ファイルを参照し、AVアンプで再生できる「Network Audio Remote」

さまざまなリモコンを1つにまとめることが可能な「TV Side View」

 1つは「Network Audio Remote」というLAN内の機器に保存された音楽ファイルをAVアンプで再生するアプリ。もう1つは「TV Side View」と呼ばれるリモコンアプリで、こちらはAVアンプだけでなく同社製テレビなどもコントロールできるマルチリモコンアプリとなっている。

 低価格なAVアンプというだけでなく、スマホで簡単に、かつ高音質で音楽が聞けるデバイスとしても魅力的な製品だろう。

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