6月10日から13日まで(米国時間)、サンフランシスコで開催されたAppleの年次開発者イベントWWDC 2013。筆者は8年前よりケータイとAppleについての記事を書いてきましたが、今回初めてWWDCの基調講演を取材することができました。
今回はライブストリーミングもあり、発表内容については皆さんもよくご存じの通り(関連記事1、関連記事2)。モバイル向けOSの最新版であり、iPhone登場以来初の大規模なデザイン改修となった「iOS 7」、ネコ科の動物からカリフォルニアの地名へと命名ルールが変わったMac用OS「OS X Mavericks」、最新の第4世代Intel Coreプロセッサー(Haswell)を搭載し、バッテリーライフが大幅に伸びた「MacBook Air」、プロユーザーから渇望されていたハイエンドマシンの「Mac Pro」を大きなトピックとし、かねてから噂されていた音楽サービスは「iTunes Radio」としてiOS 7の中で紹介されました。
今回初めて会場の中で発表を聴くことができたので、現場ならではの雰囲気をお伝えします。
行列は基調講演前日から—詰めかける大聴衆
今回のWWDC 2013のチケットは、日本円で約15万円と高価にもかかわらず、「74秒で完売した」とTim Cook(ティム・クック) CEOが基調講演の冒頭で紹介する通り、まさにプラチナチケットと呼ぶにふさわしい代物でした。64%の開発者が今回初めてWWDCを訪れる人たちであり、Apple関連の開発者全体では2012年から150万人増え、600万人の巨大なコミュニティへと成長しています。
彼らは最新のOSの情報をいち早く得ようと、それらが発表される基調講演のための行列を作るのです。建物としても広大なMoscone Centerをぐるりと取り囲むように作られた行列は圧巻。基調講演の開始時刻は午前10時ですが、3時間ほど前からするすると会場の中に吸い込まれていきます。
今回のWWDCでは、iOS向けのガイドアプリ「WWDC」が用意され、セッションのリストを閲覧し、行きたいセッションにブックマークを付けることができる仕組みになっています(関連記事)。その中で、基調講演のライブストリーム機能も用意されていたため、アプリから基調講演の内容を視聴できます。しかし、それでも、基調講演の会場でプレゼンテーションを見たいという開発者の行列ができていました。
筆者も、体験してみて、その独特の雰囲気に納得したのです。
WWDC | |||
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価格 | 無料 | 作者 | Apple |
バージョン | 1.0.2 | ファイル容量 | 4.3 MB |
対応デバイス | 全機種 | 対応OS | iOS 6.1以降 |