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スマホで始める「音楽アプリ部」 ― 第3回

PCソフト顔負けの完成度

iPadにAmpliTubeがあればギターエフェクトソフトはいらない

2013年06月14日 16時00分更新

文● 藤村亮

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今回はAmpliTube for iPadを細かく見ていきます

 前回の「JamUp Pro XT」に引き続き、今回もギターアンプシミュレーターアプリのレビューです。今回扱うのはIK Multimedia社の「AmpliTube for iPad」。PC版のギターアンプシミュレーター/エフェクトソフトとして有名なAmpliTubeのiOSアプリです。

 PC版ではアンプヘッドとスピーカーキャビネット、マイクロフォンのセッティングの自由度で妥協のないこだわった音作りができるソフトとして確固たる地位を築いていますが、iPad版でもそのパワーは健在。PC版のノウハウを詰め込んだハイクオリティーなアンプモデリングはさすがの一言です。

 実機に似ている似ていないという線を超えて、「AmpliTubeの音」とさえ言えるレベルに昇華されています。どのアンプを選んでもノイズが少なく、ギターサウンドにおいて最も重要な中音域を残してくれるので、かなり極端なセッティングにしても「使える音」が作れます。

AmpliTube for iPad App
価格1700円 作者IK Multimedia
バージョン3.0.1 ファイル容量298.4 MB
カテゴリーミュージック 評価(3)
対応デバイスiPad 対応OSiOS 5.1以降

PCソフトを忠実に再現したデザイン

PC版直系の画面デザイン、暖かみのある明るいウッドパネルもそのまま

 基本となるRig画面。画面下部に現在選択されているアンプヘッド、右下にスピーカーキャビネットとキャビネットの音を拾うマイクロフォン、画面上部のスペースにはエフェクトペダルが並びます。PC版のAmpliTubeそのままのイメージを、うまくiPadサイズにしており、PC版ユーザーには安心感のある見慣れたデザインでしょう。

 アンプヘッドの種類は、左隅のAMPをタップで選択します。基本パックにはギター用に4つ、ベース用に1つ。それぞれ、「Clean」、「Crunch」、「Lead」、「Metal」、「Bass」と用途の分かりやすい名前が付けられています。

 基本的にはモデリング元のアンプと似せたパネルデザインです。ただ、アンプごとに音作りの方向性をより特化させているせいか、チャンネル切り替えや音のキャラクターを変えるためのスイッチなどは省かれています。ギター用のアンプモデルにはReverbのコントロールがあり、自然な残響音を付加できます。

 CABではスピーカーキャビネットの種類を選択します。スピーカーキャビネットも、ギター用に4つ、ベース用に1つ、の全5種類。CABをタップのほかに、右下のスピーカーキャビネットのアイコンをタップしても選べます。その右隣にあるマイクのアイコンで、2種類の異なる音の傾向を持ったマイクロフォンを選択できます。

単なるシミュレーションの一歩先を行くAmpliTubeサウンドの心臓部。高品質なアンプヘッド群

 スピーカーキャビネットは実際のアンプでは音を出す部分。マイクロフォンはその音を拾う部分に当たり、これらを差し替えれば音のキャラクターを大きく変えられます。AMPを選んだ段階で、適切なスピーカーキャビネットとマイクロフォンが自動選択されるので、迷うことはないでしょう。

 アンプヘッド、スピーカーキャビネット、マイクロフォンそれぞれのキャラクターを把握しなければ、実用的な組み合わせを探すのは少し難しいでしょう。ですが、より突き詰めた音作りには欠かせない機能です。ぜひ自分だけのベストセッティングを探してみて下さい。

 ちなみに私はMetalヘッドと2×12キャビネット、コンデンサータイプのマイクセットをメインで使っています。強い歪みを作るアンプヘッドでは概して細くなりがちなのが中音域。そこをキャビネットとマイクのセッティングで補う、という考え方です。

 2×12キャビネットは4×12のキャビネットよりも、中域のまとまり感が強く、無駄に広がりやすい低音も引き締めてくれるので、バンドの中でも埋もれないパンチのある音になります(実機であればスピーカーの位置とギターの高さの関係も変わります。ですから、ハウリングに強くなり、より音量を上げられ、結果としてマイクに突っ込める迫力・空気感も変わってくるというメリットも)。

 エフェクトは保険にノイズゲートと、パワーを稼ぐオーバードライブ、ソロ用のディレイを差し込んでおいて必要に応じてオンにするといったところですね。

藤村的セッティング4つのペダルの組み合わせで自由自在な音作りができます

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