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2013年ネットワーク動向+Interopレポート 第9回

1ラックの収容密度や伝送能力は大変なことに!

40/100GbE導入なら今でしょ!シスコの多彩な品揃え

2013年06月13日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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6月12日、千葉県の幕張メッセでネットワークの総合イベントである「Interop Tokyo 2013」の展示会が開幕した。ネットワーク最大手のシスコブースでは、多彩な40/100GbE対応製品が出品されていた。

超高密度!40GbE×96のNexus 6004

 Interopの展示会場において、シスコは4Uの高さに40GbEを最大96ポート搭載可能なユニファイドファブリックスイッチ「Cisco Nexus 6004」を披露した。

4Uの高さに40GbEを96ポート搭載できるNexus 6004

多彩なNexusスイッチをラックに収めた

 モジュール型スイッチとなっており、48ポートのモジュールのほか、12ポートのモジュールも用意しており、段階的にポートを増設することが可能。また、10GbE×4として利用した場合は、最大384ポートを実装する。「L3スイッチなので、ルーティングもできる。もちろん、マルチパスネットワークのFabricPathも使える」(説明員)とのこと。

 Nexus 6004が収容されたラックには、10GBASE-TのFCoEをサポートした「Nexus 5596T」やファブリックエクステンダー(リモートラインカード)である「Nexus 2232TM-E」のほか、190nsの超低遅延スイッチ、40GbpsのQSFP対応スイッチ、パフォーマンスや障害監視を行なうNetwork Analysis Moduleを搭載したNexus 7000などが同居している。コスト効率の高いボックス型スイッチ、柔軟性の高いモジュール型、筐体冗長の可能なシャーシ型スイッチなど、オーバー10GbEの世界でもここまで多彩な品揃えが実現されているのはシスコならではだ。

 もちろん、100GbE対応も抜かりはない。ブース内ではキャリア向けルーターCRS用の100GbE対応のラインカードが展示されている。

CRS用の100GbEのラインカードと小型トランシーバーCPAK

 注目なのはCPAKと呼ばれる小型の100GbEトランシーバーにより、100GbE×4を実現している点。従来のCFPと呼ばれるトランシーバーでは1Uに2つのインターフェイスしか収容できないが、CPAKであれば物理的に最大8つ程度収容可能になるという。「2004年に登場した頃のラインカードは40Gbpsだったが、それから10年経たないうちに400Gbpsまで来た」(説明員)とのことで、すさまじい勢いで伝送能力が向上している。

 シスコブースでは、ナビタイムと共同開発した無線LANによる位置計測マップや同社のSDN戦略である「Cisco ONE」、同社が最近力を入れているIoT(Internet of Thing)などさまざまな展示が行なわれている。

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