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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第140回

スマホから手軽に付箋・ラベルを印刷するワザ

2013年06月12日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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 ちょっとしたメモを残したいときやラベルを貼りたい時に、付箋紙を活用している人は多いだろう。筆者も、部屋や事務所に付箋紙を常備しているが、手書きが面倒になることがある。そこで、ラベルプリンターに食指が動いていたのだが、3月にスマホ対応の新製品が出たので早速購入。今回は、小型ラベルプリンターで手軽に付箋やラベルを作成するワザを紹介しよう。

メモしたいことがあれば、即プリント!

気軽に利用できる付箋&ラベルプリンター

 人目に触れる所に貼る付箋紙だと、手書きは見栄えが悪いことがある。瓶の中身などをラベリングする場合なども、印字したいところ。そこで役立つのが、ラベル印刷に適した小型プリンターだ。

 以前から、PCにUSB接続する「メモプリ」(カシオ計算機)は存在したが、3月にWi-Fiに対応した新モデルが登場した。iPhone/iPadやAndroidスマホから印刷できるのだ。memopri MEP-F10は手のひらサイズのコンパクトなプリンターで、感熱タイプのシールテープを装着して印刷する。テープの幅は9/12/18mmの3パターン。

 気になるのはテープのコストだろう。例えば、12mm幅の白テープだと、長さ5mのテープが2巻入りで480円前後で購入できる。10cmのプリントだと4.8円という計算になる。確かに、一般的な付箋紙の方がコストパフォーマンスがいいものの、手書きしなくていいというメリットは大きい。PCやスマホの画面に表示されている文字列を印刷したい時にはなおさらだ。

カシオ計算機の「memopri MEP-F10」。実売価格は7000円前後

上面を開いて、テープをセットする

テープの出口にはカッターを搭載。オートカッターはなく、手動で切る

背面にはmicroUSB端子と電源端子、モード切替スイッチを備える

左側面には電源ボタンと、テープの残量を見る窓を搭載する

 PCに付属ディスクからユーティリティーソフトとドライバをインストール。「MEP-F10」にテープをセットして、USBケーブルをつなげば、印刷準備は完了だ。

まずは、USBコネクターに注意書きがあるように、PCにドライバーをインストールする

ユーティリティーソフトやドライバーをインストールする

ユーティリティーを起動したら準備完了

PCからだけでなくスマホからも印刷できる

 セットアップが終わっているなら、「PCメモプリユーティリティ」でテキストを入力し、印刷ボタンをクリックすれば、すぐにプリントされる。プリンタの動作音は静かで、12文字の印刷時間は約18秒。スピーディなわけではないが、待てない時間でもないだろう。

 テープは感熱タイプなので、文字の色はブラックだけ。その代わり、色つきのテープや柄が入ったデザインテープが発売されている。カラーテープはホワイトと同じ価格だが、デザインテープはやや割高になる。

 シールは再剥離タイプで、粘着力は弱い。一般的な付箋紙のノリの部分と同じくらいだ。壁のようなザラザラしたところやスマホボディーのようなつるつるした面にはくっつきにくい。とはいえ、平たい部分にはしっかり貼り付けられる。手帳はもちろん、書類、ディスプレーのボディー、クリアホルダ-などは問題なし。

ユーティリティーソフトに文字を入力して印刷

印刷できた

 これまでもPCからは印刷できたので、早速スマホから印刷してみよう。MEP-F10は無線LAN機能を内蔵しており、アクセスポイントとクライアントの両方の接続が可能。自宅や会社などで利用するなら、MEP-F10をネットワークに接続してクライアントとして利用するといいだろう。外出先などでネットワークが利用できない場合は、アクセスポイントとして動作させ、スマホで直接MEP-F10に接続すればいい。ちなみに、電源のない場所で利用するためのモバイル電源「PSM-10」もオプションで発売(実売価格1800円前後)されている。単3電池8本でテープ4巻の印刷が可能だ。

 USBで接続した状態で、ユーティリティーソフトの「プロパティ」を開き、「機種」タブの「無線LAN設定」をクリック。無線LAN設定マネージャーが開くので、「AP」(アクセスポイント)や「CLIENT」(クライアント)の設定を行なう。アクセスポイントの場合は、SSIDを確認し、パスワードやIPアドレスを設定する。クライアントの場合は、接続するネットワークのSSIDとパスワードを入力すれば良い。一般的にルーターにつなぐなら「IPアドレスの自動取得」は有効にしておけばいい。設定が完了したら本体のモード切替スイッチを利用する機能に切り替え、再起動すれば準備完了。

 次に、スマホ用アプリをインストールする。iPhoneはもちろん、iPad用のネイティブアプリもある。Androidアプリはアプリ名が異なるので注意しよう。どれも無料で利用できる。

 APモードで動作させているなら、スマホの無線LAN機能でアクセス。クライアントモードなら、スマホでも同じ無線LANネットワークに接続する。その状態でアプリを起動すれば、MEP-F10と接続でき、印刷準備が整う。

memopri MEP-IP10 App
価格無料 作者CASIO COMPUTER CO., LTD.
バージョン1.0.2 ファイル容量584 KB
カテゴリーユーティリティ 評価(3)
対応デバイスiPhone 3GS以降、iPod touch(第3世代)以降、iPad 対応OSiOS 5.1以降
memopri MEP-IP10 for iPad App
価格無料 作者CASIO COMPUTER CO., LTD.
バージョン1.0.2 ファイル容量492 KB
カテゴリーユーティリティ 評価(4)
対応デバイスiPad 対応OSiOS 5.1以降

memopri MEP-AD10

作者:CASIO COMPUTER CO., LTD.
価格:無料


プロパティを開き、「無線LAN設定」をクリックする

「AP」タブでアクセスポイントモードの設定を行なう

「CLIENT」タブでクライアントモードの設定を行なう

モードスイッチを切り替える

アプリをインストールする

APモードならスマホの無線LAN機能で接続する

クライアントモードは自動的に検出できる

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