細かいカスタマイズが可能な設定画面
最後に設定をチェックしてみよう。文章入力画面のボタンが少ないので、使い方が制限されているように見えるが、設定を細かく見るとたいていのニーズには応えられる。メーニューの階層が深い項目もあるが、すべてチェックしておきたい。
- メモの同期:メモの同期の設定を行なう
- 画面方向のロック:ATOK Padの表示方向を指定する。端末の回転ロックの設定の方が優先される
- インポート/エクスポート:メモの内容をテキストファイルで保存し、iTunesのファイル共有を利用してコピーする
- テーマ:ATOK Padの配色や罫線のタイプを選択できる
- 効果音:効果音をなし/キータッチ/ピアノ/銃声から選べる
- フォント:フォントを変更する
- 文字色:文字の色を変更できる
- 1行目をタイトル表示:メモの1行目をタイトルとして表示するかどうかを選ぶ
「連携機能」では、シェイクメニューに表示する項目の設定や、テキストをコピーする際の挙動などを設定する。
「ATOK」では入力方法に関するさまざまな設定を行なう。
- キーをタッチしたときの振動をオン/オフする
- 日本語入力時でも、数字や一部の記号を自動的に半角入力する
- 句読点のタイプを選ぶ
- テンキーの入力方法を設定する
- QWERTYキーの入力方法を設定する
- 無線キーボードでの文節操作方法を設定する
- 画面の向きごとに利用するキーボードを指定するかどうかを選ぶ
- キーボードを選択する
以上が、「ATOK Pad」の説明書となる。入力機能の使いやすさと変換精度は、iOS標準のものとは比べものにならない。別アプリを利用するという手間はかかるものの、文章の転送もラクラク。ある程度の長文を入力する際は、「ATOK Pad」を使う方が効率的なのは間違いない。まだATOKを使ったことがないなら、1200円という価格が高く感じるかもしれないが、長文を頻繁に入力することがあるなら、作業時間の短縮とストレス軽減という効果で元が取れることだろう。
筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「ポケット百科 GALAXY SII LTE 知りたいことがズバッとわかる本」(翔泳社)「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。
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