同期と、記録されるデータ
なにはともあれ、良いのは無線同期です。Fitbit OneはJawbone UPと違い、PCとも同期させられるので、まず同期用のアプリをFitbitのサイトからダウンロードして、PCにインストールしておきます。
そしてUSBハードウェアキーを挿しておけば、アプリが勝手にFitbit Oneを探し出し、ペアリングの操作もなくデータの同期を済ませてしまいます。これは非常に楽ちん。
逆にモバイル機器への対応は限られています。iOS機器の場合は、iPhoneなら4S以降。iPadなら第3世代以降か、iPad mini。iPod touchなら第5世代以降。それ以前のモデルはまったくダメ。私がしつこく使い続けている、iPhone 4や初代iPadでは同期できません。Fitbitの国内販売はソフトバンクグループのソフトバンクBBが行なっておりますから、さっさと最新機種に変えやがれ、ということでしょうか(編注:Bluetooth 4.0に対応したのがiPhone 4Sからなのです)。
その代わり、同期に対応しない古いiOS機器でも、Fitbitのアプリをインストールしておけば、PCで同期したデータを読むことができます。また、古い機器でも、出先でした食事の記録など、もともと手動で行なうデータ入力は可能です。こうして入力したデータはクラウドで共有されるので、PC側でもそのデータを共有出来ます。
ここまでざっと使った印象ですが、Jawbone UPに比べると、かなりPCの周辺機器っぽい感じがします。それは同期のための設定が必要で、そのためにいくつかステップを経る必要があるからです。
ただそれも初回だけですし、設定が終わった後は、圧倒的に快適。やはり同期はワイヤレスのほうがいいなと、ある程度コンピュータに慣れた側の人間は思います。
ただ、それは同期に限った話。これから日常的に使ってみて、どうなるかは分かりません。前半で述べたように、UPにはなかったハードルの高さがあるからです。それはまた次回に。
著者紹介――四本淑三
1963年生まれ。高校時代にロッキング・オンで音楽ライターとしてデビューするも、音楽業界に疑問を感じてすぐ引退。現在はインターネット時代ならではの音楽シーンのあり方に興味を持ち、ガジェット音楽やボーカロイドシーンをフォローするフリーライター。