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痛車でラリー! メロンからプラムへ~新たなる挑戦! 第3回

諏訪姫ランサー、デビュー戦を5位でフィニッシュ!

2013年05月30日 22時40分更新

文● 中村信博 ●撮影/Alfred Worgan、うえのふみお、光辻公明

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デイ2後半戦はまったく気が抜けない争いに!

 一方でトップ追撃を開始したADVANランサーのスピードには、さすがの桑田選手も追いつくことができない。SS12が終わった時点で、諏訪姫ランサーとのタイム差は17.7秒に開いていた。ここにきては無理に上位進出を狙うことなく、5位入賞を着実なものとするのが賢明だろう。

1日目の遅れを挽回するため、フルアタックを続けるADVANランサー。荒れたグラベル路面でも一切アクセルを抜かない、すさまじいアタックだ

SS(距離) ステージタイム(トップ差) クラス総合タイム(トップ差)
SS13/イワタケII
(3.22km)
3:23.1(+1.5)1:03:47.2(+1:17.7)
SS14/大野ヶ原線II
(9.03km)
9:43.1(+11.2)1:13:30.3(+1:26.3)
SS15/スキー場V
(1.12km)
1:10.9(+2.3)1:14:41.2(+1:26.8)
SS13インカー


 SS13、諏訪姫ランサーは3番時計を獲得して、6位以下のマシンの追撃を寄せ付けない。SS14、15と順位キープの走りに徹したが、一方で6位争いがここに来てさらに過熱していた。SS14、何かミスをしたのか加勢eレーシングランサーが遅れ、5番時計を確保したNENCインプレッサが6位に浮上する。最終SS15が終了した時点で、5位の諏訪姫ランサーと6位のNENCインプレッサーの差は37.1秒。NENCインプレッサの追撃がもう少し早いタイミングで始まっていたら、諏訪姫ランサーとNENCインプレッサの5位争いは最後まで気を抜けない戦いになっていたはずだ。

 一方、後半に入ってトップ追撃を開始した4番手ADVANランサーと、3番手のマルシェランサーの戦いではドラマが起こった。SS14を終えた段階で、両者の差は6.1秒。残る1.12kmのSS15だけでは逆転するのが難しいタイム差だ。それでも諦めずに全開アタックを敢行したADVANランサーに対して、一方のマルシェランサーはなんと最後の最後にタイヤバースト! わずか0.4秒という僅差で、ADVANランサーは3位表彰台を獲得したのだった。

最終SS、マルシェランサーはリヤタイヤがバースト! ホイールのみになって暴れるマシンを何とか抑えきってフィニッシュする

 PLUM・DUNLOP・SRSランサー、PLUMレーシングの初戦となった「久万高原ラリー2013」においてJN-4クラス5位をゲット! PLUMレーシング最初のイベントでデータも少ない中、最高峰クラスで5位に入賞できたのはまずまずの結果といっていいだろう。これで次のイベントでは、より積極的な作戦を立てることができるはずだ。

JN-4クラス4、5、6位表彰。桑田選手も現状でできることをすべてやりきった表情。最初の一歩としてはまずまずの成績だ

JN-4クラス優勝は「CUSCO ADVAN WRX-STI」の柳澤宏至選手/中原祥雅選手組。1日目からトップを譲らぬ圧倒的な速さを見せた。表彰式ではチャンピオン勝田範彦選手と強烈なガッチリ握手(笑)

JN-3クラスの痛車対決は、ただ1台だけ明治慎太郎選手のくす子サトリアが4位フィニッシュ。CUSCO 86はSS11で駆動系トラブルにより、美羽86も同じくSS11でコースオフして、それぞれリタイヤに終わる

まとめ動画


まとめ動画 MOTV版


 PLUMレーシングの次の参戦イベントは、6月8~9日に福島県棚倉町で開催されるRd.3「がんばろう福島!MSCCラリー2013」。今回と同じく中低速ステージが主体ながら、1本あたりの距離が短いスプリントイベントになる。JRCでも随一のラフロードを舞台とする福島戦では、いかにマシンを壊すことなくコンバットスピードを保つことができるか、という難しい舵取りが要求されることになる。

 PLUMレーシング2013、今年前半戦の目標は「3位表彰台以上」。最高峰JN-4クラスでその順位を確保するには、並み居るセミワークス勢と対等の勝負を演じるしかない。今回のイベントで、それを実現するだけのスピードがあることは確認できた。あとは次戦以降の戦いで結果を残すのみだ!

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