このページの本文へ

T教授の「戦略的衝動買い」 第245回

ライカ オリジナル設計の「Leica X2」を衝動買い!

2013年05月29日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

全体を貫く“シンプル”さが魅力

本体もそうだが、Leica X2に共通するのは「シンプル」というキーワード。液晶モニターに表示される設定メニューも階層なしのシングルメニューのみだ

本体もそうだが、Leica X2に共通するのは「シンプル」というキーワード。液晶モニターに表示される設定メニューも階層なしのシングルメニューのみだ

 カメラ素人の筆者がライカの伝統や性能、効能を説くことは釈迦に説法なのだが、一番気に入った点は、商品全体を貫く“シンプル”な発想だ。背面のモニター液晶で行なう各種の設定画面も同様だ。

 国産デジカメの多くが、複数のルートメニューの採用や、加えて各メニューには階層メニュー方式を採用し、複雑怪奇な迷路状態を作り出している中、Leica X2の設定画面はルートメニュー1ページだけのシンプル構造だ。

すべてを「オート」で設定しておいて、必要な都度、シャッタースピードと絞りをアナログなダイヤルで調整することができる

すべてを「オート」で設定しておいて、必要な都度、シャッタースピードと絞りをアナログなダイヤルで調整することができる

レンズにケラれることの少ないように、フラッシュはX1のものよりパンタグラフのように前に迫り出す構造を採用している

レンズにケラれることの少ないように、フラッシュはX1のものよりパンタグラフのように前に迫り出す構造を採用している

 また筆者のような素人には、オートフォーカスとプログラムAE機能の利点を使いながら、構図の決定に集中し、状況に応じて、普段はオート設定してある上面に配置された「シャッタースピード・ダイヤル」や「絞りダイヤル」をいつでも指先で簡単に操作できて自分の好みのイメージを作り上げられることもありがたい。

大満足の韓国メーカー製ケースを購入

 現在トレンドのズームレンズとは異なる、人の目と同じLeica X2の単焦点レンズレンズも極めてシンプルなコンセプトを決定づけている。へそ曲がりな筆者はレンズ交換できない非拡張性も極めて気に入ってしまった。

 もはやユーザー側で拡張できるアイテムは、明るい昼間に液晶モニターの代わりをする別売の電子ビューファインダーと、ケース、ストラップ、レンズフィルター、レンズフードくらいのモノなのだ。

GARIZの柔らかい革製のストラップをオールディーズなライカ系のストラップフックに取り付けるには、三角リングや保護カバーを一緒に使うと便利。本体を傷つけない

韓国GARIZの柔らかい革製のストラップをオールディーズなライカ系のストラップフックに取り付けるには、三角リングや保護カバーを一緒に使うと便利。本体を傷つけないで済む

黒と赤だけのカラーリングで、外観はほぼ自己満足の頂点になった

黒と赤だけのカラーリングで、外観はほぼ自己満足の頂点になった

 Leica X2をこれから先5年は使うと決めた筆者だが、早々にお好みのアクセサリーをいくつか揃えてしまった。ストラップとカメラ本体のケースは、ウェブをまる1日見てまわり、韓国GARIZ (ゲリズ)の商品の購入を決心した。

GARIZのLeica X1/2専用のハーフケースはその品質、構造が秀逸だ

GARIZのLeica X1/2専用のハーフケースはその品質、構造が秀逸だ

Leica X2の底部のバッテリーとSDメモリーカード交換のフタ部分はえぐれていて、操作性をまったく損なわない

Leica X2の底部のバッテリーとSDメモリーカード交換のフタ部分はえぐれていて、操作性をまったく損なわない

 よくあるカメラのハーフケースだが、底面が金属板で、三脚穴があり、ケースを装着したまま三脚にも固定できる。

 また、Leica X2の底面のSDメモリーカードやバッテリー交換の裏ブタ部分にあたるケースの底面金属部分がえぐられており、ケースを装着したままでもSDメモリーカードの出し入れやバッテリー交換が極めて容易にできる秀逸な商品だ。少し残念でもあるが、最近の韓国企業の躍進は目覚ましい。

 滅多なことでは取り外す必要のないハーフケースと、カラーリングのマッチした極めて柔らかい革製のストラップを取り付けた筆者のLeica X2は伝統ある落ち着いたライカのカメラとしては極めてミーハーでアクティブなイメージとなった。

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン