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Apple Geeks 第114回

nasne/iPad+「RECOPLA」で、コスパ抜群のビデオ環境が!

2013年05月24日 10時30分更新

文● 海上忍(@u_shinobu

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 本連載「Apple Geeks」は、Apple製ハードウェア/ソフトウェア、またこれらの中核をなすOS X/iOSに関する解説を、余すことなくお贈りする連載です(連載目次はこちら)。

 UNIX使い向けを始め、Apple関連テクノロジー情報を知りつくしたいユーザーに役立つ情報を提供します。

使いやすい「テレビ端末」を探して

 Apple製品ユーザーにとって、「テレビ」の視聴は簡単なようで難しいことのひとつ。世界統一仕様を基本とするデバイスに国/地域で異なるテレビチューナーが搭載される可能性は低く、これまでは「TV&バッテリー」のような外部機器に頼らざるをえなかった。使い勝手においても、外部機器が必要になるぶん、WindowsやAndroidに見劣りしていたことは否定できない。

 その流れを変えたのが、DTCP-IPの運用方針転換と「Twonky Beam」や「DiXiM Digital TV」など視聴アプリの登場だ。まだ認知度は低く、対応するビデオレコーダーも少ないが、専用の外部機器なしにiOSデバイスだけで録画済デジタル放送を視聴できるようになった。国内メーカーのカスタマイズが可能なAndroid端末に比べると、機能的に見劣りする部分はあるものの、「テレビ」との距離が縮まったことは確かだろう。今のところOS X版DTCP-IPクライアントの開発を表明したソフトベンダーはないが、今後もMacの好調が続くとすれば楽観視してよさそうだ。

 しかし、「テレビ端末」として使いやすいかといえば、そうではない。ビデオレコーダーにDLNA/DTCP-IPで接続し保護されたコンテンツを視聴する、という最大の難関はクリアしたものの、早送り/巻き戻しボタンを押すごとに速度がアップするような機能はなく、チャプタースキップにも対応しない。チャプタースキップ非対応はDLNAの仕様上やむを得ないが、ユーザーにとっては関係のない話で、使いにくいといわれればそれまでだ。

 これでは市場に評価されない……そう考えていたときSONYのiPad向けビデオ再生支援アプリ「RECOPLA」のアップデート(v1.3.0)が発表された。キーワードは「もくじでジャンプ」、この機能がサポートされたのだ。しかも、iPad単独で。この言葉が示す意味は、次頁で説明する。

RECOPLAがバージョン1.3.0にアップデート、番組メタ情報を無料で利用できる「もくじでジャンプ」に対応した

タイトルリストに番組情報が常に表示されるようになり、メタデータが存在する番組では「もくじでジャンプ」ボタンが白く光る

Twonky Beam: 動画/音楽/写真の再生/転送アプリ App
価格無料(アプリ内課金) 作者PacketVideo
バージョン3.4.2 ファイル容量17.3 MB
対応デバイス全機種 対応OSiOS 5.0以降
DiXiM Digital TV App
価格1000円 作者DigiOn
バージョン1.0.2 ファイル容量4.7 MB
対応デバイスiPhone 3GS以降、iPod touch(第3世代以降)、iPadシリーズ 対応OSiOS 5.1以降
RECOPLA App
価格無料 作者Sony
バージョン1.3.0 ファイル容量2.5 MB
対応デバイスiPadシリーズ 対応OSiOS 5.1以降

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