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「Xperia Tablet Z」が好きすぎて自腹購入レビュー!

2013年05月26日 14時00分更新

文● 林 佑樹

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コンソール的な運用やサブモニターとしても光る

 エンタメ系のインプレッションに続き、それ以上に便利な部分についてチェックしていく。まず、作業時の運用としては、各種資料の表示やKomado 2でサブモニターにする使い方がしっくりくる。サブモニターにした場合は原稿資料の閲覧のほか、ゲーム中であればIRCやWikiの表示などに活用しやすい。メインというよりは、サブとしてだいぶ小回りが利いてイイ感じだ。

 モバイル時にノートPCと併用するスタイルは意外と広まっているが、7型のタブレットが目立つ。スペース的にも7型を縦にしたほうがいいのだが、紙資料をチラ見したい場合は10.1型が楽であることが多い。10.1型でタブレットでPDFの資料を読んだことがあるのならば、なんとなくだがわかってもらえると思う。

 外出時は荷物としてかさばらないため、取材用ノートPCとセットで使うことが増えた。もちろん、サブモニターとして使うためだが、簡易イラストで説明したり、相手とシェアしたりがとても楽なのはタブレットならではだし、それらの処理時にもたつきがないのはスペックの高さの恩恵だ。NFCもときどき出番があり、相手がNFC対応端末であれば、その場でポンと画像データを渡せるのも、一度体験すると手放せなくなってしまう(スマホ発表会では、発表端末のスクリーンショット持ち帰り用としても活躍している)。

すぐに記事にする必要のない取材や打ち合わせ時は、Surface RT+Xperia Tablet Zスタイルに着地している。このときは、スモールアプリの「レコーダー」でICレコーダー代わりにしつつ、参考資料を見ながら……といった具合だった

 以上のように使い勝手がとてもいい端末なので、現在では作業用PCのディスプレーの近くにXperia Tablet Zを置いている。ちょっと脱線するが、編集部より「マルチモニター環境ですよね!」と言われることがある。正確には、タブレットを利用したシングルモニター+α派だ。iPad (第1世代)登場時からそんな調子なのだが、現状はセカンダリとしてXperia Tablet Z、Surface RT、iPad miniを作業時のサブモニターとしている。

 これは単一データ表示を優先度、重要度ごとに振り分けやすいのが理由のひとつだ。またデータの切替にしても、キーボードからほとんど手を離すことなくタッチ操作できる点が便利で、このスタイルに着地した。あと、ガンダムUCのコックピットコンソール操作っぽくもあるので、そんなところも気に入っている。なお、データのやり取りはクラウドとローカルの併用。このあたりはノートPCと母艦のそれと変わりない。

作業中の各種タブレットの配置状況。原稿作成時はプライマリとXperia Tablet Zだけで済むことが多く、また資料が多い場合は、Surface RTに表示させている(なんだかんだで、Officeファイルの開き易さが便利)。なおiPad miniはだいたいメールチェッカーかSkype用デバイスになっていることが多い

タブレットから直接操作はあまりしないので「Komado 2」で、サブディスプレーにしてサブ情報を表示することが多い。ピンチアウトでの拡大に対応がステキ

 Xperia Tablet Zの発色は、レタッチワークにも使える。モバイル時の色味チェックは当然として、自宅でもだ。Adobe RGB環境だと、sRGB環境の色合いの確認が面倒なのだが「PhotoShop Left Hand Tools」との組み合わせで、だいぶ簡素化が行なえる。「PhotoShop Left Hand Tools」は各種ショートカットが使用できるだけでなく、PC側でいじっているファイルのプレビューを表示できるからだ。

 Windows 7以降、デフォルトで搭載されているWindows フォトビューワーがカラープロファイル対応なので、それでのチェックが無難なのだが、Photoshop作業時はウィンドウを最大化しているため、わざわざウィンドウを出す手間がなく、効率的だ。また、これからのお話になるが、NFCやWi-Fi対応のデジタル一眼レフをセットで運用すれば、十分にフォトストレージとして使える(すでにワイヤードで接続して、そういった使い方をしているユーザーはいると思うが)。

かなり発色が良好なため、厳密なレタッチ用というよりは、サンプル表示用に便利

Photoshop作業時はこんな感じになっている。「PhotoShop Left Hand Tools」でショートカット操作をしつつ、sRGB前提の色合いをXperia Tablet Zを確認だ

 純正アプリの軽快さもコンソール化に役立っている。「アルバム」「ムービー」「WALKMAN」はそれぞれDLNAに対応しており、NASやWindows機にデータがある場合、コンテンツの読み込みに手間がなくていい。加えて、アプリ自体にクセがないため、使いやすく重宝している。最近追加されたアプリには「TV SideView」がある。番組表のチェックのほか、DLNA対応ディスプレーなどへのプッシュも可能で、作業時に流すアニメの操作コンソールとしても活躍中だ。

 こういったアプリと他の機器との連動、とくにソニー製品全体で演出されるUXは、最近のソニーらしいともいえる。正直なところ、Xperia Tablet Zを使っている間に、SRS-BTX300やらnasne、STR-DH740があるともっと楽になるよな~と思わせてくれるところが、上手い。そして、ずるい(笑)。

DLNAに対応するアプリは多々あるが、純正ながらシンプルで使いやすいのが特長といえる。写真はWALKMANの画面で、ムービーの場合は「お出かけ転送」の項目が表示される

対応ソニー製品をネットワーク経由で操作できる「Media Remote」。スマホ版もあるが、上記のような設置環境なので、BRAVIA KDL-22CX400付属のリモコンはすっかり使わなくなっている

購入直後は「Media Remote」だったのだが「TV SideView」がアップデートされてからは、もっぱらこちらになっている。番組表からの視聴開始や、簡易リモコンの存在が大きい。またネットワーク上のデータをパネルにプッシュできる点もナイス

筆者の環境では非対応なのだが、スクリーンミラーリングができるとゲームアプリがなかなか楽しくなりそうである

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