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T教授の「戦略的衝動買い」 第244回

腕時計型クライアントデバイス「Pebble Watch」を衝動買い

2013年05月22日 17時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

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腕時計のデザインも選んで変更可能
日本語非対応なのが残念なところ

スマートフォン上のアプリで転送前にイメージを見ることができる

スマートフォン上のアプリで転送前にイメージを見ることができる

筆者はこの8種類の腕時計イメージを、時々切り替えて楽しんでいる

筆者はこの8種類の腕時計イメージを、時々切り替えて楽しんでいる

なかなかシンプルで時刻を速読できるお気に入りのデジタル表示

なかなかシンプルで時刻を速読できるお気に入りのデジタル表示

 Pebble Watchは、本来の腕時計としての機能も充実している。ユーザーはスマートフォン上の「My Pebble」の「Watch Apps」から気に入った腕時計の表示イメージをワイヤレス通信でPebble Watchに転送・導入できる。

 Pebble Watchに導入された複数の腕時計UIアプリは本体右側の上下のボタンを押すことで、いつでも好きな表現形の腕時計に切り替えることが可能だ。

 現在は、約10種類くらいのユニークな腕時計の文字盤デザインが公開されているが、Pebble Watchは、開発者用にSDKも用意しているので、Pebble Watchプロジェクトがこのまま上手く進めば、より多くのユニークな腕時計デザインが登場するかもしれない。

 Pebble Watchに内蔵されている3軸の加速度センサーなどを活用したアプリなども期待できそうだ。

 電子ペーパーを利用することで野外での視認性は抜群のPebble Watchだが、現時点での一番の問題点は、表示対応言語が英語のみであるということだろう。

音声着信も相手側の登録を漢字でやっていると、スマートフォン上では正しく表示できていても、Notificationを受けたPebble Watch側ではトウフに化けてしまう。悲しい……

音声着信も相手側の登録を漢字でやっていると、スマートフォン上では正しく表示できていても、Notificationを受けたPebble Watch側ではトウフに化けてしまう。悲しい……

Eメールも同様だ。英文のメールはサブジェクトも本文も完全に読めて、手操作でスクロールして読むことができる

Eメールも同様だ。英文のメールはサブジェクトも本文も完全に読めて、手操作でスクロールして読むことができる

日本語のメールは音声着信と同じく、漢字が表示できない

日本語のメールは音声着信と同じく、漢字が表示できない

 音声着信のCaller IDも、Eメールの着信も、シングルバイト文字である「英字」は問題なく表示されるが、漢字は「□」(トウフ)として物理的に表示され、文字としての判別は不可能だ。

センスや目指す方向性が素晴らしい

Pebble腕時計の表示形式を選ぶと、時には話のネタになりそうな面白い自慢できる表示をしてくれるときもある

Pebble腕時計の表示形式を選ぶと、時には話のネタになりそうな面白い自慢できる表示をしてくれるときもある

 筆者は実際に約2週間ほどPebble Watchを使用してみて、腕時計としてのセンスや目指している方向性には素晴らしいモノを感じている。

 動作の安定性や確実性も、先行する国内勢のBluetooth Watchよりも優れているだろう。早々に当初のプラン通り、ブラック以外のカラーモデルの出荷と、次期製品では2バイト文字対応が望まれるだろう。

 もし本当にウワサ通りKickstarterで10億円近くのファンドを集めたのであるなら、現状は残念ながら少し寂しいと言わざるを得ないだろう。

■関連サイト

T教授

今回の衝動買い

アイテム:Pebble Watch ジェット・ブラック(黒)

価格:米国内でPebble Watchから150ドルで購入

T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
 T教授も関わるhttp://www.facebook.com/KOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。

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