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画面でミキサーや鍵盤操作!

DTM/DTVで活躍も!21.5型タッチ液晶「S2240T」

2013年05月22日 11時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax

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デルのタッチ機能搭載ディスプレイ「S2240T」。インテリア意識の高いスタンドに目が行きやすい

 タッチパネル機能を持つディスプレーは以前より販売されてきたが、スマホやタブレットの普及そしてタッチインターフェイスを持つWindows 8の登場により、手頃な価格のタッチディスプレーが増えてきた。ここで紹介するデルの21.5型ディスプレー「S2240T」も、タッチ機能と30~60度の範囲で調整可能なスタンドを持ちながら3万9980円で購入できるリーズナブルな製品だ。

本体正面。前に出ているのが、スタンドっぽくないがスタンド。小型のスマホを横にすれば、背もたれにもできる

本体背面。スタンドの底部には滑り止めが用意されている

インターフェイスは、左から音声出力、USB(ハブではなく、タッチ操作用)、電源、HDMI入力、DVI、D-sub

 S2240Tは視野角や上下左右ともに178°と広く、また発色も良好でウェブベースの写真加工にも使えるほどで、写真や動画視聴用としてのコストパフォーマンスはよい。角度調整がしやすいスタンド+タッチパネルというのは、使い勝手の面でなかなかよい。奥行き205.7㎜で、同サイズの通常ディスプレー「S2240L」の175.8mmと比べると少々あるが、キーボードを含めても300㎜~350㎜あたりに収まるだろう。

もっとも立てた状態で、角度は約60度

こちらはもっとも倒した状態

実はDTV/DTMに最適!

 S2240Tがもっとも活躍するのは、DTV(DeskTop Video)やDTM(DeskTop Music)系アプリケーションかもしれない。これらのアプリケーションは、タブレット方面では早い段階でタッチUIに対応し、いまでは数多くのアプリが登場。そればかりか、ハードウェアミキサー本体にiPadをセットして使用する製品まで存在する。これは、つまみやフェーダーといった感覚的な操作をタッチ操作に落とし込みやすかったものあるだろう。

 DTMの場合は、シーケンサー部分に加えてミキサーやエフェクターなど、シングルモニターでは画面が足りないのがお約束。またアナログミキサー的なデザインが多く、マウス操作だとちょっと面倒であることが多い。とくにつまみは直感的以前の問題であり、テンキー入力という人も多いだろう。ではタッチパネルに対応したS2240Tだったらどうなるだろうかというわけだ。

というわけで思いついた配置。鍵盤部分はベロシティ非対応になるが、ピッチベンド、モジュレーション、そのほかつまみ類は問題なく使用できた

プライマリーモニターの高さの影響を受けるが、横からみたらL字に近い配置はけっこういい

 結果としては「けっこうよかった」になる。アプリケーション側の対応いかんにもよるが、VSTプラグインやソフトウェアミキサーあたりの操作ならば問題なさそうだ。懸念のつまみもぐりっと指先で回せばよく、フェーダーはもちろん感覚的に上下できる。

鍵盤部分もタッチ操作可能だが、ベロシティは検知してくれないので好みがわかれるところ。あとから“弄る派”ならばOKだろう

デジタイザーペンには非対応なので、筆者手持ちのペンは使用不可。スマホやタブレット用のスタイラスでの操作はあり。デジタイザーペン対応バージョン、可能であればWacom feel IT technologies搭載モデルを期待したい



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